富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

七一市民デモ余話

fookpaktsuen2013-07-02

農暦五月廿五日。一昨日購つたドリアン漸く食べ終はる。本当に美味。
願はくは雨のもとにて初夏死なむ その皐月のドリアンのころ
かしら。晩に餃子飰す。
▼昨日の七一遊行、参加人数発表が主催者側43万人と警察6.6万人で30数万人もの差。2003年は予想せぬ大多数の市民参加で主催者、警察とも集計不能。2004年はほゞ同じ規模で警察も20万人とまで発表したが董建華辞任で翌2005年からぐっと参加者減り2010年までは数万人規模で警察の発表が主催者発表の平均4掛くらゐで定着。それが2011年に普選延期など政府不信高まり確かにデモ参加者増えたが主催者側が強気で21.8万人と叫び警察は抑止力?働き5.4万人で4:1、昨年は6.35倍、今年は6.52倍と差が広がるばかり。これについて信報での分析が面白い。警察は昨日3.4万人がヴィクトリアパーク出発としてゐるが14時半にデモ行進始まり先頭は16時半に中環のチャーターガーデン到着したが最終組は17時半に漸く出発して20時半に終点に。デモの開始から終了まで6時間、17時半にはヴィクトリア公園からヘネシーロード、金鐘から中環まで4kmが市民で埋つてゐたのが事実。昨年はデモは15:15に始まり、つまり今年より開始が45分遅かつたが最終組は17時半には公園出発、で警察の発表は5.5万人。つまり昨年は出発時間が45分短いのに2.2万人も多く出発できたのか、と。ざっと計算すると昨年は135分間に5.5万人で毎秒6.8人が出発、今年は180分で毎秒3.1人しか出発してゐないことになり警察の数字が正確なら公園から街頭に出ることが今年はいかに困難だつたか=警察の対応ミスになる。主催者、警察とも昨年より参加者数増に対して香港大学の集計も今年は8.8〜9.8万人で昨年の9.8〜11.2万人より少なく、これも昨年の酷暑と今年の雨ながらも暑くないなか完歩者多かつたわけで「離隊率」の調整が不正確なのでは?と。
▼反骨ロックバンドでありながら事務所の采配で昨日、香港スタジアムで開催の親中系(反デモ行進)コンサートに出ることになつてしまつたRubberBandは、その提灯コンサートでメンバーは“NO”と大書きされたTシャツ姿、演奏したのが崔健の「一無所有」、“Do You Hear The People Sing”は歌劇「レ・ミゼラブル」で歌われる「民衆の歌」それにジョン=レノンの“Power Of The People”など6曲、更にMCで香港的政制不公平及不健全、因此造成很多社會及民生問題、鼓勵大家要在七一拿出勇氣表達訴求、バンドの希望は2017年の普選実現と言論自由などと述べ、ステージの最後で「維園見!」と。TVBが中継録画テレビで流したが政治的敏感な部分は削除の由。で、その提灯コンサート、啓徳の旧空港空き地で台風接近3号警報、強風驟雨のなか事故があつたら主催者は保険もおりないのでは?だが無理矢理の開催、悪天候で観衆退散も目立ち晩六時までの予定が一時間切り上げで終了。ちなみにこのコンサートに九龍巴士が185輛のバス提供。通常かうした屋外催事の場合10万人で40輛でピストン輸送ださうで今年旧正月に海洋公園に数万人の入場者でも50輛対応、それがこの七一催事に185輛といふのは、いかに動員確保のための九龍巴士の政府寄り姿勢も明らか。
▼信報社評「無懼風雨 爭取民主」より抜粋。

從當前香港的政治形勢看,梁振英政府主政一年,往往無法就有效施政的社會合作團結基礎,凝聚出基本共識,若干政策建議無法落實不必一一細表,成因除了政治制度程序,包括行政與立法之間缺乏有效互動機制外,政權的認受性從一開始受特首住宅僭建,到最近行政會議成員捲入涉嫌商業詐騙與洗錢案件,管治威望飽受衝擊,民望每下愈況。很顯然,目前最令人擔心的政治現象是,政權的認受性繼續流失,政府不斷失去公眾的信任、服從和忠誠,威脅到社會秩序的穩定性,也意味當前政府正面對巨大的潛在管治危機。市民昨天冒風雨遊行,渴望通過民主選舉與程序原則,建立一個有投票選擇領袖自主權的制度,這番清晰的集體意志,政府必須作出合理回應。如今「佔中」公民抗命爭取民主的正反力量,在特區政府遲遲不啟動政改諮詢、也令人費解的政策決定下,雙方的對抗有激化之勢,社會內部進一步撕裂,導致政改的形成過程更難凝聚理性與共識,使香港社會有滑向失序危機之虞。若然出現這個結果,現屆弱勢政府對政改處理進退失當,實難辭其咎。今年「七一遊行」,數以十萬計市民無畏無懼,爭取民主政制,希望為下一代建立一個善治社會,實在充分展現了香港人堅守法治、追求民主自由的現代核心價值精神。

湖北咸寧市の国税局が1998年に竣工した弁公大樓の半分のフロアをホテルとナイトクラブに貸与した上にオフィス手狭理由に2005年、更に大規模な弁公大樓の建設を申請、これが2008年に完成。たかだか一地方都市の国税局で地上17階、地下2階、建築床面積は14,600平米で批准の7,800平米の1.9倍、局長・副局長の幹部の執務室は54平米(省長クラスの党幹部でオフィス面積は50平米が上限)、さらに大きな書棚あり、これが隠し扉で裏には風呂つきの寝室まであり、その目的は誰にも明らか。清朝だらうが民国、中共と政権変はつても貧官の悪態になんら変はりは無し。
▼昨日の都新聞夕刊「サッカーの国?」木村元彦語るにサッカー日本代表W杯進出の興奮を見て日本はサッカーの国か?と。渋谷の熱狂、それに呼応する警察官がDJポリスと警視総監賞。それをヨルダン戦負けても騒ぐのはたゞ騒ぎたいだけ、代表のレプリカ=免罪符と勘違ひ、W杯でアジア枠4.5なら今の日本の実力なら出場は当たり前……と酷評。

今日は代表戦、夜は無礼講。これはいわば「世間様」において共通の合意が形成されてこそ成立する。スクランブル交差点での狂騒は、日本でサッカーが文化として成熟したのではなく、代表の公式戦が新年のカウントダウン、あるいは花見の公園占拠並みに無礼講合意のイベントとしてお上に認知されたということに過ぎない。(略)大手広告代理店が展開する「がんばれニッポンキャンペーン」に、テレビ局の「絶対に負けられない戦い」という煽り。かつてナショナリズムは国家が政治利用するものであったが、現在はそれの商業利用が進む。

W杯出場を「当然だろ」と冷静に受け止めてこそ本田や香川ら優勝を狙ふと公言する選手へのリスペクト、と筆者。御意。