富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-06-30

農暦五月廿三日。朝イチで六時すぎにMTR站までジョギング。出前一丁とのコラボ第二弾で箸、スプーンとナプキンのセット入手。これに記念乗車券つきでHK$95は高い。昼前に中環。天星碼頭。Z嬢と有機野菜市。北角に向かふバスの車窓から香港警察総部前でシュプレヒコールあげる梁國雄議員の勇姿。何か、と思へば「7.1唔好搞嘢」(七一で調子に乗るんぢゃねぇぞ)と匿名の脅迫電話受けたさうで、その被害届で「脅しには負けぬ!」と雄叫びの由。北角道、渣華道角の「小辣椒」に昼餉。店員がとかく愛想なし。小汚い食指で、それでも不味くないからそこ/\流行つてゐる。担々麺はすぐに出てきて、今どきテーブルにまるで投げるやうに置くなんてのも大陸ですらいたゞけないが、一緒に注文した水餃がなか/\出てこない。四人だかゐる一人の店員に尋ねると「ちょっと待って」と言ふが言ふだけで何もせず。二人目も同様で厨房に確かめるでもない。三人目は他の店員に何事か、おそらく「面倒な客だ」とでも言つたのか、それだけ。四人目はやうやく厨房に何か言つたが五分待つても出てこないので埋單。帳場で「たかだか水餃で30分以上待っても出てきやせぬ。餃子の飴、皮から捏ねてゐるのか。何度催促しても対応も疎か。カネは払わんよ、この分は」とさんざん嫌み苦言。帳場の女は謝つては見せるが慣れたもので口だけ。萬千不来。北角渣華道街市。何軒かの野菜や冷凍肉売る見世は日本人客少なからず。ときどき榴槤(ドリアン)購ふオジサンのところで「今日は熟してゐるよ」で、かなり強烈な芳香だがドリアン持つてミニバスに乗つても何もお構ひなし。帰宅して割いてみると、かなり実が詰まつてゐて嬉しいかぎり。一房頬張り午睡。夕方、西湾河。電影資料館。ゴールデンハーベストの映画特集で「奇謀妙計五福星」見る。1983年製作といはれると、あまり昔に感じないが30年前。プロデュース、脚本と主演が洪金寶。彼と馮淬帆、吳耀漢、岑建勳と秦祥林の五人組=五福星の人気コメディ映画シリーズ。この奇謀妙計」では何といつても透明人間になれると信じた吳耀漢、テレビでサッカー観戦する残り四人が「あいつが透明で見えない、と騙してやらう」と裸で居間に恐る/\現れた吳耀漢に気づかぬふりでサッカー観戦。テレビの前に立たれても自分の目の前で全裸でゐても見えぬふりして観戦してみせる、この古典的な透明人間コントが秀逸。脚本もよく出来てゐるが警察役の若い成龍のローラースケートでのカーチェイスが実に見事、ジャッキーに元彪、洪金寶のカンフーはじつに時代的。チョイ役で郵便配達人の午馬、マキシムの店員が許鞍華(監督)。夜になつても気温は摂氏30度。枝豆と麦酒。この暑さのなか相変はらず無冷房で大根おろしと韮で豚肉の火鍋。冷やしたバロッサのシラーズ。
福島県田村市の除染作業完了後に開いた住民説明会で政府は空気中の放射線量を毎時0.23マイクロSv(年1ミリSv)以下にする目標を達成できなくても「一人ひとりが線量計を身につけ実際に浴びる「個人線量」が年1ミリを超えないように自己管理しながら自宅で暮らす提案」した由。「除染で線量を下げて住民が帰る環境を整える従来の方針から、目標に届かなくても自宅へ帰り被曝線量を自己管理して暮らすことを促す方向へ政策転換」(朝日)って何だこりゃ? こんなことしてまで原発維持する政府自民党も最悪だが、これに甘んじる民草あり。この国民の浅慮と自民党政府の何とも素敵な関係=これが戦後か?