農暦四月初六。早晩に沙田界隈で仕事終はり同行された某銀行のＮ氏と大學のハイアットリージェンシーのバーで「一杯だけ」のつもりが、あっといふ間に麦酒飲み続け晩十時。タクシーで一気に香港島に戻りＮ氏ハッピーヴァレーに送り帰宅。それでもトンネル料金含んでHK$190なのだから気分的にはまだ円高で2,000円だと思ふと、まだ安い。ハッピーヴァレーの競馬は丁度７レース終はつたところで最終レース前のラジオ中継。沙田から運んできてくれたタクシー運転手の鯔背な兄さんに予想尋ねると３、５で連勝35倍だといふ。最後に今日の負けの回収か。兄さんに「お客さんは？」と尋ねられ慌てゝiPadで出走表見て１番！と告げ「贏多啲了〜！」とまるで友だちのやうに別れる。帰宅してテレビジョンで競馬中継見ると一番人気が一着でアタシの買つた１番は二着（単勝７倍くらゐで複勝２倍でぎり／＼回収）で運転手一押しの３番が穴馬で三着。
▼話は旧聞に属すが先週土曜晩に晋三が日比谷野音で南高節のコンサートに出て「あの素晴しい愛をもう一度」歌つた由。おいちゃん、所詮、その程度の人だつたのね、左様なら。所詮、多少金欠の学生が勉強もせず革命も起こせずジョーカノの同棲して適当に就職してウソでも今日まで生きてこられたアタシの団塊の世代で一番忌み嫌ふタイプの人＝団塊世代で８割がこのタイプ。歌うの止めろよ。探したら出てきた「かぐや姫」のCD廃棄処分。昔のオールナイトニッポン聴いた睡眠時間返せ。「いや、女房が絶対歌うなと言われたんですけども」と晋三。昭恵夫人はもしかするとアタシと同じ心境かも。野音で南こうせつのコンサートで晋三に「帰れ！」コールの起きない時代なのね。
『神田川』のパロディで『神社側』
貴方は もう忘れたかしら 赤い日の丸 マフラーにして 二人で行った 建国式典
一緒に出ようねって言ったのに いつも私が騙された
粗い思想が芯まで冷えて 小さな英霊 カタカタ鳴った
貴方は私の身体を抱いて 右翼だねって言ったのよ
若かったあの頃、何も怖くなかった ただ晋三の優しさが 怖かった貴方はもう捨てたのかしら 96条の改正作業
貴方が書いた憲法の草案 巧く書いてねって言ったのに
いつもちっとも出来ないの 窓の下には日枝神社 八畳一間の議員会館
貴方は私のバッチを見つめ 悲しいかいってきたのよ
若かったあの頃 何も怖くなかった ただ晋三の勢いが 怖かった
▼OECDの加盟国所得格差に関する報告書によれば「人口の上位10％の高所得者は2010年に下位10％の低所得者の9.5倍の所得で07年の９倍から拡大。リーマン・ショック後の世界的な景気低迷で低所得者層は一段と貧しくなり高所得者層は豊かになる傾向が強まっている」と（日経）。今更、立て万国の労働者〜！でも、どうにもならない。
▼橋下舌禍で晋三、村山談話につき「政権としては全体として受け継いでいく」と宣ふ。四月には村山談話を「安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」としたくせに。こんな輩が首相として高支持なのだから、それを支持する日本人全体が「嘘つき」と思はれても致し方なし。それにしても「政権としては」の前置きがいかにも晋三、本人は受け継いでゐない、は当たり前だが。
