農暦二月十九日。イースターは毎年、どんよりと曇り鬱な気分に浸る季節だが今年は天気かなり崩れ今日も大雨となる。倫敦はフォックスの長傘購つてからずつと雨模様は一寸、嬉しい。午前中は湾仔の芸術中心でタイの映画“Tang Wong”といふ映画見る。タクシン派による反政府暴動のあつた数年前の曼谷を舞台に、いろ／＼些細なことに悩む若者たちが何故か（ここは面白いのだが）タイの民族舞踊、例のお化粧して女性が踊るあれ、に興味持ち、いろ／＼なことを克服しながら地元の公園の祠の修復祭で踊ることになるのだが……。一つ難あり、はビデオでの撮影はいゝが編集、カット割りが粗雑でぶりり、ぶつりと場面の切れが嬉しくない。永華麺家で雲呑麺飰す。こゝも大陸客多し。香港警察本部に付属の湾仔警察署に出頭。旅券紛失の証明書発行願ふ。澳門に往く朝にふと旅券がないことに気づく。澳門には香港IDで往復するので問題ないのだが、そのあと何処を探しても不見。最後に使つたのは台北発つときで、もしかすると香港入境のときは已に無くしてゐたの鴨。若い警官あまりに懇切丁寧。午後、官邸で書類整理。午後遅く金鐘の映画館でＺ嬢と“Woody Allen A Documentary”見る。大雨。帰宅して昨晩の六國酒店粤軒の残り飯で鶯鴦炒飯飰す。三更に近所の映画館で黄秋生主演の映画『葉問：終極一戦』見る。黄秋生好演*1。半夜三更にドバイ国際競馬中継。免税盃はスミヨン騎手のThe Apacheに賭けて２着、優勝はSajihaa、シーマクラシック盃は愛国心でGentidonnnaに賭けたが、これも２着で優勝はSt Nicholasとなり、ドバイ国際盃はHunter's Lightを軸にAnimal Kingdomと夏佳理氏のRed CadeuxにQと三連単で賭けたらHLがダメでAKが優勝でRCが２着。
▼東京新聞の周末連載「福島第一の一週間」で読んだが「福島第一原発専用港内の魚介類汚染問題で東電は港の出入り口に金属製フェンス設ける計画」ってそんなもので何の対策になるのかしら。港内では食品に含まれる放射能濃度が基準値の7,400倍といふアイナメが捕れるなどの問題がある、そんな状況に、こんな魚を一匹二匹、港外に出さないなんてことを検討してゐるとしたら誤謬甚だし。東電も東電だが、こんな対応を知つても驚きもせぬ（やうにしてゐる、或は、さうせねば生きていけぬ）国民の感覚のほうが異常か。
@fookpaktsuenhkg: ＜維新＞「占領憲法を改正」党大会（毎日新聞） - Y!ニュース URL 「日本を孤立と軽蔑の対象におとしめ、絶対平和という非現実的な共同幻想を押し付けた元凶である占領憲法」って……カルト政党の怖さ。でも支持する民草あり、の異常。
*1:黃秋生的葉問當然是降呢葉問，由神或者英雄變成一個平民百姓，但邱禮濤製造出來的卻是另一類的神話，一個艱困時代武侠宗師如何堅持以自己的方式走自己的人生道路。其實說穿了是人民情懷，一種已經歷史化，而又半神話化的人生態度：不貪錢，不做對不起良心的事，不向權貴屈服，不介意徒弟的武館在對街開張，淡淡的生活卻以堅強的武功爭取自我。我無意去理會真正的歷史，葉問到底有沒有打入九龍城寨，更不想知道是否有一個這麼妖艷的歌女成為終生的朋友，我只看到一個最平民，最有型的，比較似人的葉問。邱禮濤讓我們看到的是「反葉問電影」的葉問電影，可能是我們父母那一代走過的，單純又夾雜混亂的年代，而影片，就像葉問的人生哲學：沒有批判，只有生活。（四月三日蘋果日報「最型葉問 黃秋生！」仰止）
