農暦十一月廿一日。朝、下駄箱の掃除と靴磨き。年末にするつもりが怠惰で年越し。官邸でご執務。だが世の中は正月モードで静か、
メールも少なく電話も一切なし。地下鉄駅で「朝霞西高」のウインドブレーカー来たオッサンに遭遇。朝霞西のこれはどこをどうして旅して来たのかしら。晩に尖沙咀のジムで香港サイドの夜景眺めつゝ走ってから湾仔。かなり久々に六國飯店、いや、今はGloucester Luk Kwokといふのだった、の粤軒で金融Ｋ女史と日本から来港中のご主人、Ｚ嬢と会食。Ｚ嬢が持ち込みのVeuve Clicquotいたゞく。ホテルの支配人Ｊ氏が残業ありか一人、レストランの隅でお食事中でご挨拶。最近、贔屓にしてきた食肆でいろ／＼落胆すること少なからず、このホテルの食肆で丁寧な料理供され客として大切にされ嬉しく感じる。きちんと黒服の給仕長が目配りすることがどれだけ大切か。当たり前のことなのだが。名前失念のボルドーの軽い赤、紹興酒を飲み、歓談止まず更に勢ひつきタクシーでFCCに乗りつけCh. La Fleurのセコンド 2007年飲む。珍しく半夜三更を過ぎて帰宅。
▼昨日の親政府デモ、日当300ドルで街をふらつく若者誘ひ（日当目当てで予定より参加者増え急きょ250ドルに下落の由）、当然のことながら土共親中団体が老人ら集め、深圳からも大型バス仕立てデモと集会参加者を集めた由。この日当で街の不良少年集めた件、蘋果日報が派手に伝へ多少、誇大か？と思ったが信報までが偵察放ち日当デモに紛れこませる（笑）。それにしてもデモ終はったアトに仮設便所で並ぶふりにして現金支給はどうにかならないかしら。
臭いカネか（嗤）。信報も今日の社説「守護核心價值 緩和對立矛盾」で測量梁不支持述べるも鮮明（こちら）
本来は反政府デモに参加するつもりだった或る少年は、事前にこの日当デモのこと知り参加の上、日当を得て午後の反政府デモで反政府市民団体のカンパに日当を募金の由（笑）。普段なら反政府デモなどの報道はかなり消極的な新華社が昨夕「提出行政長官梁振英下臺（台）、落實全民退休保障和捍衞言論自由等訴求」と記事流したといふ。これまで香港の市民デモ報道の際に「下台」の二文字なく「上街市民訴求多元化」だの「多個民間組織表達對預算案的不同訴求」と述べ、2004年のあの50万人デモでも「某些遊行人士使用的標語及口號不恰當」として「市民高叫董建華下台」にはけして言及せず。それが今回のこの「下台」で北京中央も測量梁に対して失望か、との噂。但し今日は中聯辦の主任・張曉明*1が行政長官と会談に出向き親密さをアピール。それにしてもこの主任、まだ世代的には若いのだから、このスーツ、仕立ても安っぽいが、このボタンの閉め方、もう少し洗練されないかしらね、香港で仕事してるんだから。普通この形のスーツ（おそらく３つ釦）で一番上の釦は留めてはいけません。さすがまだ測量梁の方がスーツはずっとスマート。
▼信報で普段は正月に専欄執筆せぬ林行止氏が今年は珍しい、と前置きして、かなり長文の専欄「前海未成不宜蠻幹 全球寛鬆金不可棄」を掲載（こちら）。
安倍上台只有幾天，日圓滙價已較去年十二月中旬最高價時跌去約百分之六，幅度不可謂小，但看來不過是跌勢的開始！一句話，日本政府覺今是而昨非，等於過去尤其是一九八九年以來讓中央銀行絕對獨立，不僅對民生經濟無助（長期陷入衰退人民收入沒有實質増長），亦對執政黨極為不利（這從期內換了十七屆政府可見），為了救經濟及長期執政（如此才能落實其救國救民的「使命」），安倍晉三將摒棄那套行之無效或因其他國家不仿效而獨自吃虧的低利率低通縮、令經濟長期在衰退水平徘徊（semi permanent recession）的貨幣政策。為了重新納經濟發展於上升軌，安倍政府以政治手段迫使央行採納配合政府經濟發展「願景」的貨幣政策，已是無可逆轉的趨勢。換句話說，日本將步美國的後塵，貫徹長期量化寛鬆的政策。
林行止先生に言はせれば「大部分國家都不願採取「先苦後甜」的經濟（貨幣及財政）政策，世上唯一這樣做並且堅持了二十多年的日本，為此付出了重大政治代價──自從一九八九年的宇野宗佑到現在的安倍晉三，短短二十四年，換了十七位首相──」であったのに日本が今回の晋三の政権で試みようとする経済復興も米国の「長期量化?鬆的政策」の追従でしかなくなる。さう思ふと力不足の晋三を首相に返り咲きさせた力は、前にアタシは「フィクサーは誰か？」と書いたが、それは実は「米国の経済政策の見えざる手」なの加茂。
