富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?

fookpaktsuen2012-10-19

農歴九月初五。昨日の診察に続き今朝は血液検査のため採血。「検眼もあるから」といはれ何かと思へば眼底検査でアトから知つたが糖尿病の合併症検査では必須項目。「今のところ異常なし」は良かつたが「今のところ」といふのは止してくれないかしら。で検査終はつて病院の外に出ると天気も快晴だが日射し眩しく目を開けておられず。さういへば「これから車の運転はしないですね?」と医師に確かめられ点眼剤をつけられたアト、何だか手許の雑誌の活字が朦朧けるやうな気もしたが、何だ、この日射しの明るさは!と驚き直感的に「瞳孔が開ききつてゐる」と思つたが鏡で見ると本当に瞳孔がまぁ丸く直径4㎜ほどに開き、これぢゃ明るすぎし自動車の運転なんて論外だらう。瞳孔が普段どれだけ光を調節してくれてゐるのか、と改めて感心。さつきの点眼剤は散瞳薬といふらしい。内田樹高橋源一郎の対談集『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』(ロッキングオン社)読了。雑誌「SIGHTS」で連載の対談。私はこのお二人の発想と思考にいつも全然違和感がないので読んでゐても「さうだよなぁ、さうなんだよねぇ」で、とくに「さうだつたのか!」といふやうな発見もなく、たゞこんな「夢のない」話を同感、同感と読んでゐるのもなんだが、ほんと日本の方向性ってお二人のいふやうに別にある、あつた筈なのだが、結局のところさう出来ないのは「アメリカがあるから」で「日本がアメリカに負けたから」でお二人の談義にある理想像は米国とのお付き合ひの仕方も変へないといけないから、さう易々とは出来ないことなのだらう。晩に北角の寿司加藤。青森K氏と。つひ/\また随分と焼酎を飲んでしまふ。飲んだ勢ひで三更に銅鑼湾に戻りバーSに独飲。氷無しのドライマティーニでかなりご機嫌。