富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

カルトな盛記火鍋にラインヘッセン

fookpaktsuen2012-04-28

農暦四月初八*1。佛誕。土曜日ながら官邸でご執務。週明けの仕事が一つ片付いてをらず。夕方、大圍。Speak Easy酒場で麦酒一酌。張記で葡萄酒仕入れ。ハロンS氏が今日の午後来港でHyatt Regency Shatin宿泊ゆゑMTRで「大學」まで往き待ち合せ沙田に戻りZ嬢も合流して瀝源邨のカルトな盛記火鍋。噂には聞いてゐたが「なんだ、こゝはっ?」と驚きつゝ不思議と馴染む雰囲気。こゝで草間弥生刀自がお鍋してゐたら、なんて素敵かしら。それにしても公共団地の元々はフツーの熱食だつた場所で何故にこの営業が赦されるのかしら。素晴らしい。奇妙な火鍋屋だがスープ(白胡椒と豚骨スープを注文)も具もなか/\。葡萄酒は順当に新西蘭のVilla MariaのSauv Bl 08年と張記の若女将に「今晩は火鍋」と告げたら強く勧められた独逸はラインヘッセンのPinot Noirで半信半疑だつたがワイン愛飲のS氏もこれは美味い、といふか本当に火鍋に合ふ、と。紅磡から乗つたバスで不覚にも熟睡で終点に到着しても暫し気づかず。幸い終点は陋宅から数分なので助かつたが。
中共山東臨沂東師古村の自宅に軟禁されてゐた胡佳向氏が盲目ながら独力で自宅から塀乗り越へ脱出、公安が警戒する村も出て更に北京で警戒厳重な米国大使館に保護請ふことに成功。当然ながら途中/\でシンパの隠密行動の扶けあつて、の逃亡劇、北京でもそれなりの力が作用しなければ、とてもあの(三月末に垣間見たが)厳重な警戒のなか米国大使館に入れるはずもなく某所で米国外交官と接触で、なのだらうが。天安門事件の黄雀行動にせよ、中共のあの体制のなか、よくぞ地下通路があるもの、と感心するばかり。

*1:香港では旧暦四月八日で佛誕だつたが日本の陰暦は閏三月八日。香港は四月のあとに閏四月がある。時差とか月差の関係で日本と中国の閏月が異なるのは珍しいことで前回は1995年だつた由。ちなみに韓国は日本と同じ潤三月。今年は陽暦と陰暦の閏年が重なる上に日本と中国の閏月が異なる、といふかなり珍しい年なのださうな。