富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2012-03-08

農暦二月十六日。先考命日。数週間前は右目患つたが昨夕より今度は左目。朝早く養和病院で同じ抗生物質系の点眼薬と軟膏処方される。抗生物質系で保存効かず。この眼瞼炎は「疲労と極度のストレス」といふことにしておこう。早晩に中環。Exchange Squareにて東日本大震災からの復興記念写真展あり会場で本晩、日本総領事館主催のレセプションあり末席を汚す。レセプションにビジネスバッグ提げて来る男性ってアタシは生理的に嫌だわ。女子のハンドバッグぢゃないんだから。しかもTUMIは。クロークあるならいゝけど無いって分かつてゐるなら手ぶらで来るべき。そのために?背広って財布や鍵、携帯電話とかポケットの収納が凄くて、しかも型くずれしないくらい、いゝスーツがある。でも安っぽいスーツ多くなつたしビジネスカジュアル誤解した日本人男性少なからず。あと髪型、髪染め……大震災の被害よりこっちのほうが深刻。今晩のセレモニーに香港政府からのVIPは林D9君。いつの間にか考へてみれば唐紅酒が行政選挙立候補でD9が政務司司長なのだから笑つてしまふが嘗てはテーブレコーダーのやうに紋切り型のコメントしか繰り返せなかつた官僚の中でも典型的な役人中の役人と賞賛された没個性と無思考性だつたのに役が芸人を育てるといふがスピーチだけは原稿も見ずに大したもの。昨年の大震災の衝撃から香港の支援、その後の日本の復興、今日の写真展で感じたことから香港に何が出来るか、何が日本と香港で大切か、をまぁ流暢すぎる嫌ひもあるが、よくもまぁ、と驚くほどのスピーチ上手。これが取り柄でこれからもまだ任務あり、かしら。それにしても本来なら親日派の行政長官・貧官曾が来臨すべきところ日本への富豪プライベートジェットでの隠密旅行など醜聞多し、でさすがに出す顔がないかしら。さういへばこの貧官曾のお忍びの日本旅行については実情に詳しい某氏より昨日かなり興味深い話聴いたが椿事すぎてこゝに綴るを能はず。いづれにせよ貧官中の貧官なり。知己の方々と四方山話。香港は西日本の方多いと思ふが、この東日本大震災でもやはり経験したのは、自宅が被害受けたのは神戸の地震といふ方の方ばかり。帰りに仙台藤崎の引き出物頂く。初更に入るころに会場を辞す。こゝ数日ずつと「拉麺が食べたい」とばかり思つてゐたので中環でExchange Squareから移転後初の「札幌」に味噌拉麺食す。ちゃんと「淡味」で頼むが薄味の味噌ラーメンほど寂しいものはない。普通に頼んで風味だけ嗅いでスープ飲まなければいゝのだ。帰宅して深夜まで某原稿に呻吟。今日は途中、途中で「僕のお父さんは東電の社員です」読み某所に寄贈。

「僕のお父さんは東電の社員です」

「僕のお父さんは東電の社員です」

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