富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦十一月三十日。晴。香港で今世紀最寒の聖誕祭、って気温摂氏9度は寒いが今世紀ってまだ11年目。じつは1999年だつたかの冬はもっと厳寒。「世界の」とか「今世紀」とか言葉が踊る。新年度の予算折衝大詰め。人事案焦点となり、どぜう首相の初訪中見送りせず各所トップの会合にて参加、状況見て咄嗟の調停案提示で一先ず妥協に漕ぎ着け官邸に戻り調停案に基づく人事案のまとめ。土曜のクリスマスイヴに独り官邸にてご執務してゐると、つくづくアタシはキリスト者でないと実感。キリスト者でないアタシに聖誕祭は一切関係ないが、それ以上にNHKの司馬遼「坂の上の雲」はどうでもいゝ。あれで元気をもらえる人が羨ましい。どうであれ休暇中に仕事してゐると愚痴っぽくなる。日暮れてきたので仕事止め同じく休日仕事されてゐたS氏とハッピーヴァレイだつたので蘭桂坊や尖沙咀ぢゃないから「そんなクリスマス気分でもあるまひ」と競馬場近くのパブで麦酒飲む。確かにいつもとかはらず。ジャスコで柚子胡椒購ひ帰宅。水炊き。ふと思つたがポルトガル人とかが日本の、この水炊きを食べると美味いと思ふのかしら。去年の今日は曼谷経由でチェンマイ。今年は多忙な上に軽い鬱なのかしら、たゞの老化か何事も意欲湧かず自宅にゐても本どころか雑誌も読み進まず。今日だけでも幾人かの方の呆れる言説のいくつかに接して正直言つて焦燥感あり。
荒尾競馬の最終日に駆けつけた斉藤さん。朝7時発のつばめが博多駅で見当たらず。はて。しばしののち、つばめが九州新幹線であることが発覚(笑)……と。わかるなぁ、この誤解。