富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

林行止先生之窃盗罪?

fookpaktsuen2011-12-07

農暦十一月十三日。大雪。曇。「明治の粉ミルクからセシウム 規制値は下回る 無償交換」(朝日、こちら)といふ記事が香港では一面トップでこんな感じ。SCMP紙も同様の一面扱ひ。早晩に金鐘。シャングリラホテル。畏くも彼の人の誕生日祝賀行事開催あり末席の末席を汚す。宮城の清酒愛宕の松」あり嬉しいかぎり。お開きとなり知己の面々でA氏のお車便乗で日本人倶楽部。パーティで日本各地の珍味食すを逸したぶん遅めの食事。豚カツ煮(HK$70)と黒豚カツ煮(HK$130)の食べ比べ等。にごり酒。三更になる頃にバーSで独酌。マティーニお任せで、と頼んだら、常温のグラスにこのベルモット注ぎこの冷凍庫にあつたHendrick'sをドバ/\と注がれステアせずに供された。やられた……負けてはをれず温くなるまで飲んではゐられないので10分で冷たいうちに飲み干してバーを辞す。フツーのショットの値段だったので「それはないでふ」とお釣りを祝儀にして置く。
▼信報の林行止専欄がクリントン刀自のビルマ訪問と姐さんスーチー面談に合わせ林行止が昨年ビルマに遊んだときの文章あり。そのなかでビルマの贈収賄文化語るが客船The Road to Mandalay(こちら)での周遊の船中、図書館でJames George Scott卿(1851〜1935)著“The Buman”を見つけ「存二冊《緬甸人》,筆者以十美元「說服」職員讓出一冊」(名著『ビルマ人』二冊あつたの乗組員にHK$10渡して一冊譲り受けた)って、これは林行止先生、立派な犯罪です。蒐集家といふのは怖いもの。