富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-12-03

辛卯年十一月初九。晴。寒さ続く摂氏十三度。朝九時過ぎに中環から高速船でZ嬢とランタオ島は梅窩。南山古径より南大嶼郊遊径に入り伯公坳。鳳凰山仰ぎつゝ距離は500mで標高240mも下る急な岩場の階段を経てランタオトレイルのSection 10の引水路に出る。これを西に歩き麻埔坪監獄から海岸に面した塘福の村に至る。距離にして16kmほど、標高差は400mで大したことないがなか/\結構な歩き答へあり。伯公坳からのC1115からC1117にかけての奇岩の間を抜けるコースは格別。途中、おにぎり頬張つた10分と5分ほどの小休止2回で我ながら5時間弱よく休まず歩くと感心。塘福発のバスで梅窩に戻り波止場近くの“China Bear”で遅い午後の昼食。麦酒がぶ/\飲み赤葡萄酒一杯。メキシカンサラダ、パスタとピッザ。高速船で中環に戻る。当然、夕食は摂らず。机に凭り書類整理。
三谷幸喜さんが朝日の連載(ありふれた生活)で家元(談志)の落語を

たまにオチが高度過ぎて、どこが面白いのか分からない時があり、そんな時は分かったフリして「なるほど」と笑うしかない。

と書いてゐる。「オチが高度過ぎる」んぢゃなくて「つまらない」ネタでも誰も本人に「つまらない」と言へなくなると、つまりお笑ひで権威になると面白くなくなるのはロッパ、森繁などみんな一緒。ダウンタウンの松ちゃんも若いときからその傾向あり。


チョートク先生がこの弔報に接しすぐに書かれてゐたが、やはり何といつても三愛ドリームセンター。アタシの東京のネオン眩しい光景といへば、この銀座の三愛のビルと御徒町から上野駅に山手線が入るときの西郷さん下の食堂の聚楽、そしてキャバレーなど賑やかな赤坂、後楽園かしら。当時は秋葉原、池袋なんて論外で新宿や渋谷も意外と暗かつた印象あり。