富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

マカオ日帰り

fookpaktsuen2011-10-15

十月十五日(土)晴。Z嬢と朝九時のジェットフォイルマカオ。約四ヶ月ぶり。今回ほど目的なき渡澳も稀。マカオに着いたところで何もする算段もないまゝにちょうど出るバスで氹仔。コロアネの黒沙海岸行きのバスが来たのでそれに乗り黒沙海岸。海岸でボンヤリ。バスで路環。Lord Stow's Bakeryで明日の朝食用にクロワサン購ひバスで氹仔。百年一日の如く馴染みのCastiçoで昼餉。食後酒のモスカテルいたゞくと、もう午後も二時半過ぎ。近くの階段の坂にあるベンチで暫し午睡。大昌超級市場葡萄牙の塩など購ひバスで市街に戻る。バス乗り継ぎ媽閣。今日は観音さんが出家した日ださうで参拝客も少なくなし。葡萄牙の絵柄のタイル扱ふ店でタイルを眺め陋宅バスルームの内装リフォームをば少し考へたくなる。通りがかつた鄭家大屋で孫中山物の芝居上演中。辛亥革命百年でどこも催し多いが、どうもこの革命の過大評価といふか、それが中共の正当性誇示に上手く使はれてゐるやうに見へてならず。猫空間を経て永耀珈琲室に喫す。何東図書館。少し本読み。マカオも公共施設のWi-Fiが拡充。セナド広場にあるマカオの電話会社CTMに寄り今朝、マカオのフェリーターミナルで購入したものの、なぜか設定が上手くいかぬSIMカードの設定を尋ねる。電話は通じるようだが3Gが繋がらず。店の若い店員がさささっと驚くような速さで設定し直すとすぐに開通。何の設定が間違つてゐたのか、もアタシには皆目見当もつかず。セナド広場は相変わらずの人出だが今朝、フェリーターミナルもさうだつたが大陸漢の観光客がとても少ない。国慶節の大型連休の反動なのかしら。ワインラウンジのMacauSoulは今日もお休み。きつとオーナーのH夫妻は秋の京都だらう。十月初五日街まで歩き黄枝記で雲呑麺食す。また戻つてセナド広場通り抜けパヴィリオン超級市場。モスカテル二本購入。この店はワインセラーは充実したまゝだが食料品が来る度に品薄となつてゐるのがかなり気になる。かつては「マカオの紀ノ国屋」といふ感じで殊に葡萄牙産品が多く重宝したのだが。フェリーの時間までまだ少し余裕あつたので6系統のバスで山頂医院のあたりぐるりと廻つて市街に戻りバス乗り換えてフェリーターミナルへ。午後八時半のフェリーで香港に戻る。
マカオでは本当によく路線バスに乗るが(今日一日で七、八路線)マカオパスだと料金が割安な上に乗り換への時は料金がチャージされなかつたり、かなりお得。バスといへばReolian(維澳蓮運巴士)なるバス会社(こちら)が新福利と澳巴に次ぎマカオで三番目の路線バス会社として運行開始(八月一日より)。二社の独占よくぞ崩したな、と思ふが(以下、ヰキより引用)香港の永新企業が所有でこの会社の筆頭株主が曹光彪、その長女(曹其真)は澳門立法會の議長だつた由。実際の路線バス運営は巴里のメトロなど運営する欧州の公共交通大手Veolia Transportが参画。新参でマカオのバス路線の43%を占めてゐるのは香港でも中華巴士がさうであつたやうに行政主導でバス運行体制の改善など政府の提供条件に見合わぬ場合に従来の運行会社の独占崩し新規参入企業に任せるといふ手法だらう。実際に新福利など旧態依然として車両は古いしサービスも万全とはいへず。それでも八月一日のReolianの運行開始で新福利が運行してゐた主要路線の1系統、3系統、澳巴の空港シャトルのMT1、MT2系統がReolianになつたが十分な運行が出来ずマカオ政府当局は暫定的に既存二社に従前通りの運行提供を求め混乱収拾に当たつた由。

溫の字が出ませんね。口の中に人といふのが好きぢゃないけど。