震災チャリティー公演に見る歌舞伎役者の序列

fookpaktsuen2011-08-04

八月四日（木）猛暑。日経が日立製作所と三菱重工が経営統合へと報道。今回のこのインフラ大手二社の経営統合は今こゝで報道を急ぐことに何もメリットはないわけで、現執行部による統合路線をば心良く思はぬいずれかの内部の勢力が交渉を新聞にリークなのかしら。折からの円高も政府と日銀が介入といふ話もあり、さて今日は忙しくなる……はずもないアタシの生活。株屋・相場師の新聞の素っ破抜きはそれぞれの社内、両社間の意見の相違は明らかになり、この報道内容を両社は否定、で「一部事業の統合」を検討しただけ、で落ち着く。産経「江沢民死去」の二の舞にならなかつただけでも日経的には御の字かしら。円高への為替介入も対応遅過ぎといふ気がするが80円まで戻し個人的には先週のいゝ時期の円売りを自画自賛。そんななか春からのあたしのお仕事で一つ期待以上の調査結果が出た。さて少し忙しくなる……なんて書くと昨日読んだエンタメ小説の2,300億円の水資源を巡る利権争ひのやう（笑）。で本日、早晩に尖沙咀で出先仕事終へ識るパブに麦酒二品脫飲んでから久々に尖東の五味鳥。すでにＺ嬢お席に。午後七時の開店で満席。焼き鳥屋に長居もなんなので小一時間。ちょっとまだ小腹も空いて「札幌らーめんみそNo.1」へ。こゝは昔のDomonで、この札幌らーめん業界もなか／＼経営分裂や統合、再編成が著しい。
▼話は旧聞に属しますが先月廿九日の演舞場での震災復興支援慈善公演（こちら）。かういふ場に武臣さんがゐないのが絵にならぬが若手は高麗屋Jr、紀尾井町、音羽屋Jr、中村屋長男と成田屋Jrで「石橋」、幹部は音羽屋、高麗屋、播磨屋、成田屋、松島屋になぜか高砂屋で「松島」の踊り。当世のこれだけ人気役者がずらりと並ぶとそりゃ壮観でせう。で舞台挨拶での役者の序列。中共の幹部序列ぢゃないが興味深いものあり。中央の背広の三人は松竹幹部。で羽織袴姿の役者たちだが小さい写真でもちゃんと誰彼がわかるのはさすが役者で上手は中央から藤十郎、菊五郎、吉右衛門、仁左衛門、勘三郎、下手は中央から幸四郎、団十郎、次のこれは誰？で時蔵……と並ぶ。俳優協会会長の芝翫が体調不良で参加できず副会長の藤十郎が上位なのは道理。で菊五郎が神谷町の挨拶を代読なのは音羽屋が協会の専務理事ゆゑ。専務理事といへば財団法人の場合、実質的トップが音羽屋なのか。まぁこれは「なるほど」だが気になるのは下手で上位にゐる幸四郎である。協会では一理事に過ぎぬのに成田屋より上位、年は確かに４つだか上だが。副会長と専務理事除くといずれにせよ弁慶役者七代目幸四郎の孫三人が中央なのですね。