六月廿三日(木)昨晩遅く英国“衛報”紙が“Artist Ai Weiwei released on bail by Chinese police”と報道(こちら)。依然、呟板に艾未未の発言はないが黙してこそ発言より大きな力あり、がさすが艾未未。恐ろしく机まわりの整理のあと仕事の効率の良さに我ながら感心。昔々、梅棹先生の「知的生産の技術」なんて本を読んで「へぇ」と思つてゐたが、ありゃ若いときならあんな情報整理をいち/\気にする必要もないわけで、と今になつて気づき確かめてみると「知的」は梅棹先生49歳のときの著作。なるほど……と妙に納得。ところで「世界」七月号で大江健三郎氏の沖縄戦裁判を終えて、の手記(近い将来への「証言」を求めて)読んだが、これはこれほど理路整然と意見主張してゐるのに何故に朝日新聞の定義集はあゝも表現が回りくどく曖昧なのか、が不思議。それにしても曾野綾子の作家として文章読解力の欠如がこの裁判の切っ掛けと思ふと何とも可笑しいこと。何とも恥ずかしいこと。この「沖縄ノート」(岩波新書)上梓から、もう40年とは……!
- 作者: 大江健三郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1970/09/21
- メディア: 新書
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