富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

1960年代に戻る!

六月十四日(火)哺時せつかくジムに往き運動と思つたのに折からの見事な夕立に遭ひ丁度、自宅に向かふミニバスに乗つてしまひジムに寄れず。途中でミニバス降りれば良かつたのだがアタシは恥ずかしいことにミニバスで「有落!」と怒鳴れない。運転手のすぐ後ろの席なら小さな声で「有落……」と囁けるが最後尾の席から、が怒鳴れない。恥ずかしい、で途中下車の困難。むかしミッドレベルに住んでゐたころに其処はどうしてもミニバスが経路の途中で下車できず随分と先の方まで往つてタクシーで戻つてきたこともあり。タクシーの運転手になら経路まで事細かく指示できるのに、とZ嬢には笑はれるのだが。でミニバスの始発站で大雨に軒下で雨宿りしてミニバス待つてゐたがアタシのアトに来た中学生がミニバスが来た際に先に乗つてしまひ傘を持つてゐた彼が傘を畳もうとする間、アタシはかなり濡れた。ミニバスに乗つてから彼はアタシがかなり濡れてゐたのが自分の所為だ、と気づいたのかティッシュ出して「使ひますか?」と気遣つてくれた。自宅に戻ると空は晴れ、これから走ろうか、と思つたがドライマティーニの誘惑に勝てず。晩にタイ風のホワイトカレー。二更のうちに臥床。
▼イタリアでも国民投票原発撤廃可決。「非現実的な夢想家」で大いに結構。広島、長崎からの反原爆、福島からの反原発、日本が惨禍から世界に与えた影響は誇りたいが悲劇的すぎる。あまりテレビ見ないので久々にNHKのNW9眺めると東大の野球部出身だけが取り柄のキャスター大越は独逸、瑞西、伊太利など脱原発次々と決める欧州だが英仏など原発大国もあり欧州全体としての電力で原発依存度は日本とあまり変はらない、島国の日本は他国から電力供給受けることが難しい、と「原発に理解を」?の鮮明な立場。それに対して面白い発言を目にした。「1960年代に戻る!」は反原発デモに参加しドイツのメディアに「原発なくし電気不足はどう対処するのか」と質されたときの咄嗟の答え。岩波「世界」七月号で読者・野沢さん(翻訳業)。自動販売機もなく、扇風機もせいぜい二台、と。確かにこれで十分。カメラは半世紀前ならもう最高のもあるし。テレビもアタシは不要なのでお金持ちの家にあれば良い。自家用車も要らない。携帯もなくて陋宅の廊下の隅に黒電話一台。夕暮れに路地の縁台で涼み冷たい麦酒飲み冷奴。知識はさう簡単に得られず読書し自分で考へるしかない不便がまた知識欲を生む。一億総白痴になつた一つ前の時代に戻れば確かに原発は要らない。
▼気の狂つてしまつた横浜市が採択の「つくる会」歴史教科書。

街場の“アカ”がとても嫌いねヨコハマ、ニューライトヨコ〜ハマ
教科書採択 冷や汗よ
日本は正しい 歴史の見直しヨコハマ ニューライトヨコ〜ハマ
教えてください ナカタから
学んでも学んでも小舟のように〜私はゆれて、ゆれて世界の孤児になる〜♪

だが、この「つくる会」の教科書で年表を他社の教科書から丸写し(笑)。市民団体が指摘(こちら)。所詮、安請け合ひの国史なのよね。他所の教科書、而もリベラル色濃い東京書籍の歴史年表丸写しして、貴様それでも日本人か!