富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

チェルノブイリ核禍から四半世紀 もう四半世紀?

fookpaktsuen2011-04-26

四月廿六日(火)今日の明報が1面トップで震災の影響で北海道も観光業大打撃と伝へる。蘋果日報にも同じような報道あり。日本の観光協会とかの要請で、の記事かと思へば香港の日本専門にする大手代理店がアゴアシ付きで活字媒体を北海道に招待の由。本来は道庁なり観光団体が自主的にすべきところ、を。夕方、散髪。札幌出身の理容師I氏は明報の記事みて「いや、狸小路なんていつもこんなものでは?」といふが小樽M氏によれば狸小路はもはや銅鑼湾台北の西門町かといふほどに朝から港台客がぞろ/\。土産物関係では6丁目南の「にれ」と「しらかば」が一手に港台客をば引き受け日式ラーメンやらABCマート、ユニクロなど港台客好みのお店も結構あり狸小路では香港と台湾がもはや欠かさゞる客源となつてゐる、と。小樽の堺町とて然り、とM氏。なるほど。帰宅してカレーライス食し早々に臥床。
▼中曽根大勲位が語る原子力原子力と日本人、26日の朝日)原子力の重大事故リスクと心配を問われ「そこは厳重に管理をし、地震などの自然災害に対抗できるよう、原子力政策を進めてきた。法的整備も含め注意深く進められてきたと、私は思う。今までは小さな原子力事故はあったが、原子力から放射能が出るといった大事故はなかった」と語り、想定を超える事態だったとした東電が批判されることに「想定というものは、これからはもう、なくさないといけない」と。想定といふタブーなくすし、どんな自然災害や管理ミスにも絶対に安全な原子力発電所、なんてそんなもの「ありえねー」だらう、大勲位よ。巨大津波や全電源の喪失、炉心損傷といつたものは原発関係者の間で「仮想事故」と呼ばれてゐたのが事実。それだからこそ「そんなこと「まさか」あり得ない」といふ前提でこそ原発あり。それが「あり得る」となるともはや原発は無理なのは明白。東電と民主党の対応批難もアタシには理解できない。「原発の所為で」と福島第一近くの酪農家。申し訳ないが酪農にとって放射能は農薬より怖い。受け入れてしまつたのも地元。反核の人たちも本当に核禍を招きたくなかつたら非合法活動でも原発阻止できたはず。三菱重工爆破、なんて歴史もありましたし。「原発立地に主体的な「受け入れの判断」なんてありませぬ。あつたのは貧乏と札束と籠絡と脅しだけ。地元は「無知の涙」といへませう」(小樽M氏)といふのも然り。絶対安全、信じたらお金あげる、絶対安全、信じたらお金あげる、絶対安全、信じたらお金あげる、反抗すると損、反抗すると損、反抗すると損、反対しているやつはアカ、反対しているやつはアカ、反対しているやつはアカ。こうやって籠絡&反対派つぶし。それでも、アタシはやはりもうかういふ時代となると、もう原発とか受け入れたら最期なのだから原発付近の住民も酪農家も含め皆が「絶対に頑なな近代人」になるしかない、と思ふ。