富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-03-09

三月九日(水)寒空。いつたん仕舞つた薄手のコート、冬物のジャケットとカイロまで再登場。晩に鰂魚涌の太古坊。Butterfield's Clubで知己のお三方と洋食。米国加州のKendall JacksonのヘヴィなVintner's Reserve シャルドネ 08年とCh. Larose Trintaudonの04年。何だか給仕に前菜から急がれてしまひ「葡萄酒飲むペース考へてね」と一言注意促すと給仕の態度一変。言へば悟るだけ真っ当。この倶楽部、驚くほど葡萄酒が小売価格に近似。食後に太古坊出で屋外に張り出しの酒場でウイスキーと喫煙。ふだん煙草は吸はぬが、ここまで嫌煙社会になると喫煙がむしょうに大それた悪事に思へ面白い。
▼香港政府の世論反発散々な予算案、前代未聞の立法会での否決。反政府系野党(民主派、とは政治的正確さではアタシは呼べぬ)の反発は当然ながら御用政党(建制派といふのも誤謬あり)議員のうち九名だかが全人代、全国協商の議員兼任で上京。さらに急な採決で親政府派議員数名が欠席のなか36名の出席議員のうち政府予算案に賛成が17名で僅か1票足りず。このまゝでは新年度予算決まらぬまゝに4月の新年度といふ香港では椿事。それにしてもこの予算案、アタシには今ひとつ理解できぬが世論の反発著しく信報は財務官辞任を、とまで主張。確かに政府が一旦提出の予算案が世論の反発でかうも易々と代替案では情けない限りだが。
▼中国の石油備蓄は10〜15日分、と中国の石油関係者が不足を指摘(中石油集団の元総経理全人代委員の陳耕)。米国は38日分で日本は92日分の由。石油算出ゼロの日本と産油国の米国、さらに21世紀末の産油国ぢゃないかしら?とアタシは憶測する中国であるから、この指摘をそのまゝ鵜呑みには出来まひ。

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