三月八日(火)先考命日。晩に湾仔。Z嬢と久々にJaffee Rdのマレーシア料理の莎巴に食す。さういつては東南アジアには失礼だが南方の料理といふのは、辛い甘いはあるがまぁ似たり寄つたりで上手いも不味いも、よっぽど不味くないかぎりアタシには「こんなものか」で、逆にいふと東南アジアの料理で「とびつきり美味いもの」に出会つたことがない。さういふ意味でこのマレー料理屋も繁盛してゐるが「この程度なら」だが香港の食評ではかなり評価高くアタシらが往つたころには席もあつたが暫くすると行列である。星巴で珈琲飲んでから香港演藝學院。今年は低調な春の香港芸術祭でNicolas Altstadtなるチェロ奏者のリサイタル。ピアノはJosé Gallardoなる方。ヘンデルの「オラトリオ」の主題による12の変奏曲ト長調(WoO.45)とプロコフィエフのチェロソナタ、中入り後はナディア=ブーランジェのチェロとピアノのための三小品。Ali-Zadehなる作曲家の現代曲とピアソラの“Le Grand Tango”である。ブーランジェは初めて聴いたが素敵。これがちゃんとCDになつてゐるのがこの二人の演奏でNaxosなのがさすが(こちら)。ちなみに今晩このこの演奏会は香港演芸学院の昨年だか香港ジョッキークラブの資金提供で新設なった同学院の演芸劇院での開催。それがどのくらゐのホールか、が興味あつたが一言でいえば「良くない」。先づ本館からのアプローチの狭さ。どの座席はどちらから入れば、の案内掲示が皆無。十勝の競走馬の競り会場を彷彿させるすり鉢型のホールは見た目、斬新だが太陽光をば取り入れるのも昼のパフォーマンスなど面白さうだがガラス天井とパイプが醜悪なうえに音響効果も「なし」。音響に悪い影響与へてゐないのは不幸中の幸いだが反響などまつたく考慮されてをらず。偶然に座つた席が正面でチェロとピアノの音がこちらを向いてゐるので耳を「江川の耳」にしてみると、音がいかに楽器からダイレクトに聞こえるばかりで「会場の音」になつてゐないかがわかる。舞台に対して正面から90度左右の席などかなりひどいのでは?
▼「これからもがんばりや。私のせいで辞めなあかん。まだ若いんやから、また戻ってきたらええ。みんなに頭を下げて回ったらええ。」……と前原君に数万円祝儀渡した「外国人」のオバチャン、ワテより関西弁上手やで。もう、ええやん、こんあ近所のオモニの数万円くらい。民主党に本来期待されたのは、国籍選択は本人の自由だが、山科のオモニが「外国人扱いされない」社会の実現のはずだったが民主党にもうそれも期待できない。金大中氏誘拐で動いた巨額の裏金は闇に葬っておいて山科のオモニの数万円が政治問題とは。
富柏村サイト www.fookpaktsuen.com
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