富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2011-02-18

二月十八日(金)早晩に銅鑼湾。商務印書館で賣平凹の「古爐」一冊購ふ。「そごう」に往く。この冬愛用のZippo懐炉。着火点の部品は七十回だかが交換の目安でまだ大丈夫だが念のため交換部品求めようと事前に電話で在庫確認してゐたが売場で尋ねると一寸探して「売り切れ」と一言。電話で確認してゐる!といふと、どうやら売場の専業が非番でヘルプの売り子らしく非番の同僚に電話で確認。やっとのことで見つけ愛想笑ひ。A氏ら知己の面々で久々に食肆「農圃」に食す。あらためて美味と納得。バーSに独酌。ウヰスキー一杯。来港中のY氏と懐かしき上環の酒場数軒探訪。蘭桂坊から粗呆區の深夜、酔客の賑わひを普段見慣れぬゆゑ驚くばかり。半夜三更小雨のなか帰宅。
▼秀和先生の音楽展望(朝日新聞)「ああ相撲!勝ち負け、すべてではない」秀逸。大相撲八百長醜聞で数々の言論に接したがさすが秀和先生、生まれ育つた日本橋人形町の大正の頃の相撲贔屓の話から相撲の美しさ、醍醐味。「近代化」の反省。休場後の柏戸の復活で大鵬との結びの一番での石原慎太郎八百長非難、貴ノ花北の湖破つて優勝に秀和さんが「北の湖、よく負けた」と感慨。大相撲救うのは当事者の渾身の努力と世論の支持が大切、と。世紀を跨ぐ近代日本有数の評論家たる秀和先生の、見事な、相撲を語る音楽展望をただただまさに拝読。

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