富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

佐倉の歴博

fookpaktsuen2011-01-29

一月廿九日(土)薄曇。朝六時過ぎに成田空港着。早朝で成田着陸がすんなり、で3時間15分のフライトは夜行には短過ぎ寝るヒマもなし。顔を洗ひ身支度整へ空港地下の京成線の切符売り場で小樽M氏に邂逅。小樽の人……なんで小樽だと、つひ小樽の女(ひと)と書きたくなるのか、いずれにせよ小樽の方にまだ札幌で会つたなら、まだ驚かぬし羽田でもなら仕事で東京か、と思ふが成田なので驚いた。インドネシアに遊ばれた由。小樽に戻るのに羽田に急ぐM氏のアクセス特急と佐倉に向かふアタシらの快速がそれぞれ出発時間近くゆっくり話も出来ず。朝の八時過ぎに佐倉。Z嬢の両親が隠居で東京離れ佐倉に寓され初めてご訪問。旧堀田邸の庭を愛でアタシ独り国立歴史民俗博物館見学。予想以上に「本音で語る」内容に驚き。民俗の立場で当然、京や権力側からの歴史でなく琉球蝦夷まで視野は広いが更に平城京など汚穢の不衛生や被差別民、歴史が近代へとなれば震災での鮮人暴動のデマ、長崎広島に比べ沖縄戦の断罪、終戦後の闇市から成瀬監督の「浮き草」のセット復元、映画「ゴジラ」までまぁよくぞ、の展示。さらに現代の最後が琉球の老婆が琉球の言葉で語る戦争の悲惨さの映像で終はる。右派的には「自虐史観」だらうが間違ひは間違ひで、それを上回る日本の文化の多彩さの表現が面白い。昼までかなり端折つて見学済ませ佐倉の城跡を抜け玉屋なる蒲焼屋。Z嬢両親とZ嬢と昼餉。欄間に「笑樂饗酔」と中村不折の見事な書があり見惚れるばかり。午後はまた成田空港に戻り預けてゐた旅荷奪ひ成田エクスプレスで夕方、品川。タクシー自動車雇ひ麻布鳥居坂国際文化会館に下榻。日暮れまで寛ぎ麻布十番。Z嬢の所望で「あべちゃん」に焼き鳥。奥麻布のバーHは開店と同時でキース=ジャレットのケルンコンサート流れてをり昨日からの長い日の最後は一杯だけ、のつもりがケルンコンサートのピアノ終はるまで、で二杯。一杯目はいつものレシピで今晩はウオツカのマティーニ、二杯目は甘いリキュールを、とお願ひしたらグランマルニエを酒棚にあるのに1980年代の古酒供される。それでも午後九時過ぎに旅寓に戻る。外の寒さより乾燥もつらいがホテルなど室内の乾燥が堪へるが白元の快適ガードプロなるマスクがすごすぎ。
▼鰻も焼き鳥も、すっかり薄味になれてしまつたアタシらには、とくに坂東の甘辛は少しつらいところあり。それと寒いのは寒いのだが日本の暖房と、あの酸欠は如何とも仕難し。さらにその閉じた空間で煙草でも吸われやうものなら正直言つて「ごめんなさい」である。

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富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/
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