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十一月廿七日（土）晴。一昨日は三島由紀夫逝去四十周年だつたが今日はブルース＝リーの七十冥壽。昼にかけ西湾河の電影資料館でブルース＝リーが十歳の時（1950年）の主演映画『細路祥』（The Kid）見る。いはゆるちびっ子チンピラもの。目線から台詞回し、軽業からちょっと首を掻く仕草まで天性的な才能のある子役こゝにあり。労使問題、貧困、義賊の手柄など脚本も良し。近くの「札幌」で味噌らーめん食し電影資料館に戻り1953年の映画『苦海明燈』（A Son is Born）見る。私生児として生まれ里親や施設など転々する少年を14歳の思春期のブルース＝リーが演じる。浮浪児役なのだが本当に街でスカウトしたやうな素朴さとは正反対で、華があるので隠せぬスター性がすでに目立つ。M女史、Ｚ嬢と大閘蟹を食べませうと晩に炮台山の香港老飯店。大閘蟹の他に何をとりませう、と風鶏、それに豆苗と龍井蝦仁。至極美味。

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