富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

公立病院は診察と1ヶ月分の血圧の薬でHK$45

六月三十日(水)昨日に続き見事な快晴。朝早く「残念でしたね」と言はれ日本の敗戦か、と思へば葡萄牙が西班牙に負けた由。あれっ?明日ぢゃなかつた?とはまさか言へず。1998年大会より仏蘭西巴西、意太利と優勝国当て続け配当転がし続けたが今回の葡萄牙はかなり冒険だつたがさすがに26倍で四連勝ならず。「いゝ夢を見させてもらつた」(笑)。積み上げたかなりの金額失つたが元々は僅かで泡銭と思へば諦めもつくか。ただ葡萄牙26倍だけでは、と四年前にこれとは別に阿根廷(6倍)も賭けてをり、これに望みを託すが八強の相手が独逸。朝八時に来港中の奈良T君と銅鑼湾のCovaで珈琲。奈良は中川政七商店の遊中川でZ嬢へ贈らうと麻の晴雨兼用の傘を購つてもらひ受取り。夕方、湾仔のかなり久々で公立病院(貝夫人普通科問診診所)。血圧の薬の処方授かる。海外旅行者保険でのカヴァーは180日で馴染みのC医師から薬入手は楽だが今後も一ヶ月分HK$300(それでも同じ薬が日本の並行輸入より約4割安)は負担になるので税金納めてゐるぶん公立病院を使はせていたゞきませう、と。登記の際に診察料HK$45お支払いでこれだけ。自分で先づ血圧計りいかにも大陸出身で苦学して医者になられたな、といふ感じのH医師の問診受け薬房で20分ほど待ち薬いたゞく。アテノロール(50mg)なる錠剤で血圧を下げるほかに心臓の頻脈性の不整脈を改善の由。このところ薬を飲んで下もぎり/\90と安定してゐる血圧より心臓のドキ/\といふ心拍の方が気になり、それをH医師に訴へた結果がこの薬なのだらう。七月末まで四週間分の薬を処方され次の診断の日時まで決め様子を見ませう、と。これで薬代込みでHK$45なのだ。日本では考へられないこのサーヴィス。香港の日本人の間では公立病院は衛生的ぢゃない、待たされる、面倒くさい……と評判悪いが予約システムで小一時間、納税もしてをらぬ者でも香港IDが出来ればこのサーヴィス受けられ旅行中の外国人でもHK$100だかで同じと思へば大したもの。

富柏村サイト www.fookpaktsuen.com
富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/
http://twitter.com/fookpaktsuenhkg