富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-06-27

六月廿七日(日)雨が止まぬ。今朝はアタシにとつて画期的なことは遂ひに香港鼠楽園行幸のはずだつたのは、米帝主義に抗し鼠楽園には足を踏み入れぬ政治的信条は貫徹するが鼠楽園の客寄せで何処だつたかのランニングクラブ主催の8kmロードレースが香港鼠楽園の周囲で開催あり。これに参加して香港鼠楽園の狭さ実感すること、鉄道好きだが軽鉄の末端路線除けば迪士尼線だけ乗つてをらぬこと、の二点に関心あり、このロードレース参加を決めたが寝てゐても雨音で目が覚めるほどの大雨ではわざ/\出かけての参加は厭ひ朝寝貪る。予定ではスヌーピーのTシャツ着てレース参加、ランナーに鼠楽園入場割引特典もあるが敢へて入場せず帰るはずだつたが残念。晝に太平街市で青物買ひ、近くの幸寿司なる回転寿司。Apita(ユニー)でリズム機能あるパナソニックの扇風機買ひ求める。冷房苦手で扇風機使ふが扇風機の微風すら寝てゐる時など寒くて。午後遅くジム。30分ほど走り筋力運動。早晩にZ嬢とFCCに軽く食し市大会堂。Piotor Anderszewski(ピョートル=アンデルシェフスキ、www.anderszewski.net)のピアノリサイタル。バッハのイギリス組曲シューマンの練習曲・6つのカノン風小品(op.56)。いくつかの学校に入場券配つたのか、当初からさういふ「青少年のための」スキームがあるのか知らぬが「シューマンのシュの字」も知らぬ、たヾ来ることになつただけの少女の集団がアタシらの前列に並び、これがショパンやベートーベンの普及曲なら兎に角、イギリス組曲ショパンのこのカノン風などピアノ曲好きでも聴いてゝ飽きる人は飽きる曲、それをこんな連中に聴かせる方が問題で、案の定、隣席の同級生を突つくは話かけるは携帯で遊ぶは……さすがにペチャクチャ少女は曲の途中に肩を叩き睨んで注意し、シューマンが終わつての休憩の時に二人の少女に演奏中に携帯で遊ぶもんぢゃありませんよ、と注意したら恫喝の効果あつたのか、いや最初からそのつもりだつたのだらう、中入りで退場してくれ安堵。ピアノを入れ替へ!後半はSzymanowski(シマノフスキ 、1882〜1937)のMetopes(メトープ)なる曲はアタシには理解不能。ベートーベンのピアノソナタ31番。漸く雨が上がる。帰宅の路線バスから湾仔の歓楽街でバーからあふれ路上まで溢れるW杯サッカー観戦客を眺む。独逸国旗掲げた店の賑はひに比べイングランド旗の酒場が少し草臥れ気味。
▼ピアノといへばツィマーマンのショパンピアノソナタ2番と3番を聴き、それを自宅でMarc-André Hamelin(マルカンドレ=アムラン)の演奏でCDで聴き直し。アムランの演奏は素直でアタシにとつてはこの演奏なら普通に気持ち良く聴けるのだがツィマーマンはちょっと追求がしすぎてしまつた気がするのだが。
▼W杯で日本の勝ち点6と得点失点差の+2の計8が幸福実現党、といふのは冗談で、みんなの党議席数増になるやうな気が。

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