富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

五月七日(金)晩に帰宅してレモン搾つらたウオツカ切らしてたことに気づき小雨のなかウオツカ一瓶買ひ求める。
NHKのNW9、キャスター田口某退場で全然面白くないが女性キャスターが「大阪の市民コーラスグループの上海公演」に触れ「歌というキッカケがあって「中国人とも」打ち解けていましたね」とコメント。その言葉ぢたいは中立なのだが、ふだんあれだけ「中国の人々」「拉致被害者の方々」だの「亡命者の人々」だのと宣つてゐるから「中国人とも」が差別的に聞こえてしまふ、日本語の変な状況。「被害者は「男性」でその男性を強姦した「男」の行方を警察は……」なんて「男性」と「男」の使ひわけも奇妙だが。
中共が歴史家・袁騰飛のサイト封殺。そりゃさうだらう。「蒋介石一党独裁なら毛澤東も同じ」「(大躍進時代の)三年の自然災害で三千萬人が亡くなったのは第二次世界大戦での全欧州での死者より多い」「日本の教科書の歴史改竄は中国のよりまだ少ない。中国の歴史教科書で真実は5%くらい」「チベット中華民国成立の時には実質的に半独立状態にあった。国旗もある」「毛主席紀念堂は中国にとっての靖国神社」「供奉的是一個沾滿人民鮮血的劊子」「哪個讀過書的人要是覺得毛澤東偉大的話,那你的書讀到狗肚子裏去了」と言いたい放題。抑圧された政治的言論の中国で痛快な政治漫談的歴史講義は党中央の神経逆撫でせぬわけない。
▼久々にNHKで最高のお笑い番組「海外安全情報」見る。ラオスビエンチャンでは、と路上でのひったくりや当たり屋の被害を紹介。ひったくりや当たり屋のやうな軽犯罪を憂ふよりラオスの軍事政権の方が危険では。「日本の外務省は次のようなことを呼びかけています」と伝へる内容といへば「必要以上に貴金属など身につけて歩かない」「深夜の単独行動は避ける」「自動車から出る時は全てのドアをロックする」「被害にあっても無理な抵抗はしない」と、この国は果たして大丈夫かしら。ラオスのことぢゃない、我が国である。
矢野誠一氏の1884年創刊から1942年に国策で東京新聞に統合される迄の「都新聞藝能資料集成」の仕事が、集大成待ちこがれるアタシだが残すところあと九年分の由。この集成を矢野氏に勧めたのが小沢昭一だ、と矢野氏の手記で知る。

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