富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-04-15

四月十五日(木)夕方、驟雨。普段、レセプションだのパーティ系は全く苦手で年に数回だけ業務上どうしてもいかなければならぬ時だけ末席を汚しさゝと退散するが今晩、Monocle誌のパーティあり。金鐘Pacific PlaceのLane Crawford百貨店にMonocle関連のグッズ販売が数ヶ月限定であるさうでTyler Brûlé御大ご来港で(おそらく、だが)贔屓筋招いて。招待状届きべつにTyler Brûléの尊顔拝したいわけでもないが諸事に忙殺される日々で何か気分転換も必要か、と参上。Lane Crawford百貨店のCasaだかインテリア売場全体が会場。この百貨店でこんな客が混むのは見たことがない(=いつも閑散)立錐の余地なき盛況。スノッブ。業界関係者、売れぬ芸人、株屋相場師の類ひ多し。発泡酒振る舞はれ安物か、と思つたが客が皆しきりに飲むのでアタシもいたヾいたらVeuve ClicquotとはTyler Brûléらしさか。やはりパーティ苦手でバンド演奏も御大のご光臨も待たず場を辞す。だが三鞭酒を三杯飲んだら少し良い気分で初めてホテル the Upper House詣で(www.upperhouse.com)。敢へて大規模な宣伝も控へPacific Placeから直接の連絡通路設けず案内看板もなく「ウチは限られたお客様相手」が宣伝戦略。JW Marriottから回り込んで正面玄関。昇降機で49階がフロントで客室が下階。先程のMonocleのパーティ会場に勝るとも劣らずスノッブ。Cafe Grayなるホテル唯一のバー&ダインも賑やか。香港にまだこんな景気良き仕手株屋相場師がゐたとは。オシャレな調酒師とバーテンダー。ドライマティーニ二杯。一杯目飲んでゐたらコップに水が一杯供され一寸驚き。二杯目はHendrick'sのジンがあつたので胡瓜マティーニ頼む。この空間、アタシには賑やかすぎ。下に降りてタクシー待つがPacific Placeの車の回廊の一番端なのでなか/\タクシーが来ない。ようやく来た車に乗ろうとするとドアマンの若者が降りてきて何事か、と思へばタクシーが来ぬので他のタクシー乗り場から乗り込んで配車の苦労。帰宅して夕餉。志村けん出演の「釣瓶の家族に乾杯」ビデオで見たら志村けんが懐かしくYouYubeでバカ殿をいくつか見る。
▼青海自身の現場に駆けつけた温家宝首相が今日の人民日報に故•胡耀邦総書記追悼の一文を寄す(こちら)。あくまで「地方振興」がテーマだが。さすがに趙紫陽追悼は時期尚早か。
▼田口某のキャスター降格で面白みに欠けるNHKのNW9だが日本は痴漢撲滅キャンペーンださうで「どうすれば電車で痴漢を防げるか」なんてテレビで真剣に報じてゐるのは世界中で日本だけ。しかも専門家が「英字紙や専門紙を讀んでいる女性は痴漢に遭ひ憎い」と紹介(笑)。痴漢に合はないやうに讀めない英字紙眺めてゐたら可笑しい。中国語の新聞讀んでたらだうなのかしら。
▼胡佳さんを国家主席にしてしまつた反体制紙?SCMP紙が今日の社説で“All we need to do now is agree about elections”と香港の普通選挙実施を主張。

富柏村サイト www.fookpaktsuen.com
富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/
http://twitter.com/fookpaktsuenhkg