富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

四月九日(金)晴。早晩に散髪して帰宅。煮た咖喱を食す。今週は忙しく疲労困憊と睡眠不足。さすがに恐ろしく眠くて早寝。
▼雲翔君の映画「安非他命」から台詞幾つか。初めて同性相手にしたカフカなる若者が「つまり男と男、男と女では何が違ふの?」と問ひ、それに若手金融専家の相方(ダニエル)が即座に「女人要男人做按揭,每月供一點點,男人對男人卻各自明白,各有所需,不用依�」と答へる。意訳すれば「女性は男性を分割ローンみたいに毎月少しづゝ焦らして供へさせるけど、男と男の場合はお互ひ何が欲しいのかわかつてゐるから、じりじり強請らないでいゝし」か。またカフカが自暴自棄に「なんで自分みたいにカネも才能も学歴もない奴を愛するなんて言ふんだ」と問ふとダニエルが“It is all women's want!”と「女はいつもそんなことばかり聞いてばつかり!」と。この一言でこの青年がかなり異性にもモテる貴公子ぶりを見せ、ゲイによる偏見?を見せ、更にカフカがもうまるで自分の彼女であるかのやうに。台詞といふのは井上ひさしぢやないが本当に一言/\の妙。
▼曼谷でのタクシン派の反政府集会。テレビ報道の映像だけ見ると混乱甚だしいがデモや集会の中で取材の中継には背後には笑顔でVサインする群衆、郊外の衛星通信施設占拠も、もと/\タクシン資本の衛星テレビ局で最近は24時間、タクシン派の反政府抗議をば生中継するから昨日、政府が軍に命じてこのテレビ局閉鎖。それを支持者らが放送再開求め奪回に挑んだもの。テレビ局に駐屯する軍・警察の治安部隊は反対派への一切の武力鎮圧避け混乱避けるため反対派を施設内に侵入許し双方が交渉し放送の早期再開で合意し治安部隊が退去。それを映像だけで見るとまるで反対派の勝利と敗れて退散する軍、に映るから。いづれにせよ反対派鎮圧できぬ首相の青二才ぶりも露わでタクシン派がどこまで勢力恢復するのかしら。で背景にはタイ王室の問題もあり。

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