富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

二月十二日(金)早晩に銅鑼湾の他称「短髪専門」理容室で散髪。銅鑼湾十合百貨店旭屋書店にてカメラ雑誌受領。春節前の週末で銅鑼湾の雑沓甚だしきものあり。何より大陸からの買ひ物客の多さ。更に打合せ一つ済ませ帰宅。鶏手羽とキャベツの鍋。冬季五輪の影響かしら大好きなNW 9の放送時間が一時間遅れキャスター田口某に罵詈雑言浴びせ女性キャスターに「また噛んだよ」と呆れながらの晩八時の食事に合はず残念。日本カメラ二月号がもう食傷気味通り越して「うんざり」のデジイチを殆どどころか全くに近いくらゐ扱はず時代に逆光したかのやうに中古カメラ特集なのが面白い。
▼「パンダが見たけりや上野ぢやなくて他の動物園へ行けばいゝ」と宣つてゐた都知事が前言取り消し上野でのパンダ受け入れ発表。都知事全うするまで「シナの動物など要らぬ」と言ひ通せぬところがこの人の弱さ。結局いつも見せかけの強さと虚勢。さらにニヤニヤ笑ひながら「貸与料が100萬ドルだつたが五萬ドル値切つた」と辨明がそれかとたゞ/\呆れる。
ロッキード事件「中曽根氏からもみ消し要請」と米国政府の公文書(朝日)。ロッキード社事件で当時の三木首相が真相解明言明し米国政府に収賄の日本政府高官名など含む情報提供求めた1976年4月の或る晩、中曽根幹事長は米国大使館の関係者に接触し政府高官の名が出ると「自民党が選挙で完敗し日米安保の枠組みが壊される恐れがある」と告げ翌日には「もみ消し」求めたといふ。駐日米大使は中曽根君の「日米安保にまで影響」を誇張と見て中曽根君自身の事件への関はりも不明で要請の意図も疑問と。さすがの大勲位も当時59歳の幹事長、小僧扱ひされたもの。但し三木首相の意とは別に贈収賄に関与の日本政府高官名の発表を望まぬ自民党有力者らが多数なら事件の真相解明が米国の国益にどう影響するか、を判断の結果「秘密扱ひでの資料提供」といふ判断に至つた由。米国側にしてみれば「何が安保体制だ、結局は収賄の事実を揉み消したゐだけだらう」と。だが譲歩すれば今後も米国の国益のために忠実なら、とホントこれこそ日米関係ならぬ自米関係の本質かしら。

日本カメラ 2010年 02月号 [雑誌]

日本カメラ 2010年 02月号 [雑誌]

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