富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2010-01-06

一月六日(水)また寒くなり昨晩、夜更かしで部屋が寒く、今朝はちよつと感冒気味。忙しく早晩に銅鑼湾はCitysuperのフードコートで元八のラーメン食したが二更に北角で魚蛋粉も食して帰宅。ストレス解消とモチベーション高めよう、ととにかく身の回りの整理続ける。
▼昨晩、NHKのロクでもないNW9をば眺めてゐたらキャスターの田口某が「昨年の後半から海外で日本への関心度が高まりインターネットでJAPANの検索数が増加してゐることが外務省のデータでわかりました」「とくに民主党の鳩山政権の発足で……」と田口某は嬉しさう。「海外の注目が集まつてゐます」といふと「世界の中の日本」だのドラマ「坂の上の雲」的に喜ばしいと思ふのが浅はかといふもの。実際には経済停滞や社会的貧困などネガティブな報道も増加。The Economist誌(一月二日号)で“An end to the Japanese lesson”といふ記事はEUが今後、かつての日本が経験したバブル崩潰から lost decades と似たやうな時代を迎へるとしても「それを経験した」日本から学べるものが何かあらうか、と指摘。日本のこの二十年は trial and error の繰り返し。で、もう一つの記事“To lose one decade may be misfortune…”で言はれることも、やうやく景気恢復が見られたか、と思へば今度はデフレで将来的不安から資金は貯蓄に回り高齢化と若年層の貧困化で親の脛かじり、少子化では若い世代にとつての将来は過去のtwo decadesに比べ更に困難なものだらう、と。御意。かうした報道も含め、ネット上でのJAPANの検索が増えてゐるのが事実だらう。南無阿弥。

▼榮智健の中信泰富(CITIC HK)が昨年、デリバディブの取引で豪ドルの暴落によりHK$155億の大損あり株主総会の財務報告でその事実公示せず(会社条例違反)。しかもこの投機の実質的実行者が榮智健の娘。父も引責で中信泰富の主席を辞任。これにより損害被つたとして中信泰富の小株主三名が榮智健をばThe Small Claims Tribunal(小額訴訟審議会=簡易裁のやうなもの)に訴へHK$10万の賠償金を求めたが榮智健側は法律解釈や事実経緯の確認などSCTでは出来ないとして高等裁での審議求め対決姿勢。昨日の審議で榮智健は高齢(67歳)と健康上の問題を理由に出廷出来ぬと申し出、中信泰富からの代理人を立て、これが認められる。が原告側三名のうち二名も60代でこちらも健康上この審議に当たる困難を申し出たがこちらは拒否される不公平。アタシは数ヶ月前に榮智健氏をば某ゴルフクラブのクラブハウスの食堂でお見かけしたが友人らとかなり賑やかにお食事でかなり上機嫌で健康さうに健啖のご様子だつたが。この小株主のSCTへの損害賠償請求をば高等裁に上げることぢたひ法廷での争ひにすることで強力な弁護士団組織して小株主らの請求をば退け今後のさうした瑣細な請求を押さへ込むことが目当て。……何とも。

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