富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-11-25

十一月廿五日(水)快晴。小春日和ならぬ小夏日和。
▼北京で天安門広場中共が建政60周年で建てた五十六柱の「民族団結柱」だが景観損ねるとあまりの不評に撤去決定、でオリムピック公園に移設の由。景観損ねるばかりか民族団結柱建てることぢたひ民族不和を表してゐるやうなもの、といふ声もあり。さらに団結柱の深紅の明るさが広場にある毛澤東紀念堂=遺体安置所の「抑陰」になる、といふ説もあれば逆に毛澤東紀念堂への蝋燭線香のやう、といふ指摘もあり風水的には前者は江澤民に利があり後者は胡錦濤に有利、とどこまで本当か知らぬがいろいろ話題に尾ヒレまでついて、の撤去。
鳴り物入りで開園のはずの上海鼠楽園は香港の脅威となるはずが香港(126ha)より更に小ぶりの116haと報ず。米国鼠本社もいくら中国といふ巨大娯楽市場でもテーマパークへの巨額投資にリスク感じたか。
▼康夫さんの東京ペログリ日記読んでたら今月四日の記述に衆議院予算委員会で「何故か民主党の新人議員が大挙して傍聴に訪れ、委員会室が埋め尽くされる事態。野党側、詰まりは自由民主党からの抗議を受け、民主党選出の鹿野道彦委員長も「退場」を命ずる破目に。開会が10分遅延。まあねぇ、国会議員は誰でも傍聴自由だけど、強行採決時ぢやあるまいし、独占禁止法違反な集団暴走行為に陥らない恒温装置としての勘性が、民主党の国会対策に求められてゐるよね」と。昨日も行革作新会議の「事業仕分け」見てゐて怖さ感じる。「ソトコト」誌で連載中の「憂国呆談」で浅田彰氏は「資本主義=国民=国家つてのは、自由=友愛=平等の欺瞞の三位一体なの。その意味で、友愛の強調つてのは市場と国家の相剋を超えるうまいレトリックだけど、危ないレトリック」「自由は市場経済の原理だけど、格差が広がる中、平等を求めると国家が介入」し「両者が軋轢を起こす。そこで自由と平等の間を繋ぐ役割を果たすのが友愛」と指摘の由。

富柏村サイト www.fookpaktsuen.com
富柏村写真画像 www.flickr.com/photos/48431806@N00/
http://twitter.com/fookpaktsuenhkg