富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-07-14

七月十四日(火)酷暑連日。霞が関の内閣不信任案と問責決議案採決にアタシは関係ないが諸事忙殺されあつとひふ間に日暮れ。K氏の招飲受け炮台山「自然や」に食す。初更に終はり独り福元湯圓に芝麻湯圓を頬張る。秀逸なる湯圓も、この甜品屋「湯圓が美味いこと」除けば全てがアウト! 山下清が天才的な画家であることで山下画伯である如し。それにしても美味。帰宅して昨晩に續き自宅バルコニーのミントでMint Julepを一飲。
▼法国のZevsなる芸術家が中環はアルマーニ洋装店の壁にシャネルのロゴマーク落書き。高級ブランドの似非さに対する世界各地でのパフォーマンスの由。
自民党古賀誠君が「東国原氏を擁立して比例区で票を取りたいと思つてゐた。自分の浅はかな考へで迷惑をかけた」と選対委員長辞任。古賀君ともあらう代議士がお笑ひ芸人擁立してまでの票の欲しさ=政権与党への固執自民党にとつて「与党であること」しかアンデンティティなし。「与党であること」が実質的党是。憲法改正など党是にするが、あれも実際には自民党が「与党であること」に有利なための憲法の構築か。
衆議院解散総選挙。「与党であること」しかアンデンティティなき自民党も最低なら自民党の妾の如き公明党も所詮「自民党の亜流」が出自の民主党も百年一実の如き社民党、主張は正しいがKYの共産党……全てダメ。どうせなら全候補者ともども「総選挙の出馬条件は無所属」で当落決定の上であらためて政党を組ませてみては如何かしら。
自民党結党以来の危機にふと思ひ出せば甦生労働相の舛添君、四半世紀だか前に彼のマスコミ論壇デビューは慥かカッパブックスだかで『自民党が野党になる日』だつたか、社会党が現実路線展開で法国のミッテラン的に変革を遂げ……と面白くは讀んだが、まさか四半世紀後にその著者が自民党の代議士でしかも党史に残る首相が許で主要閣僚とは……で「自民党が野党になる日」を内輪で体感かしら。下野したら『自民党が野党になつた日』上梓か。

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