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七月十二日（日）炎暑。日曜なのに朝から出先でご執務。夕方帰宅。ベランダのミントの葉、ライムジュースでBacardiのラムをロックで二杯。なぜかふとYoutubeでタモリ、山下洋輔、坂田明、三上寛、中村誠一、赤塚不二夫らの大騒ぎ（TBS「すばらしき仲間」最終回）など見る。考へてみればアタシの笑ひの感覚なるものは正当派は小林信彦が好きだとしたらナンセンス系は完ぺきのこの人たち。晩に枝豆、オクラ、鹵鴨、で大汗かきながら大根おろしで豚肉と韮の鍋。暑い時に冷房もつけず鍋も醍醐味。大吟醸＝貰ひ物の北の誉を飲む。やうやくDVDで忌野清志郎「完全復活」の武道館ライヴを見る（といつても前半のみ）。このライブ版は数ヶ月前に「清志郎の復活はもうないんぢやないか」と思つて購入したのが正直なところ。入手後に「容態が悪化してゐる」と聞き「復活はもうない」なんて思つてDVDを買つた自分に嫌気もあり、そのまゝ封も開けず。それが本当に忌野清志郎逝去で更に聴くに聴けずにをり、やうやく今日になつて「購入の動機はごめんなさい」でライブを観る。NHKで都議選の開票速報が始まり清志郎ライブの後半はまた次の機会に。自公過半数割れ。といつても公明党は全員当選果たし自民の地崩れ的敗北。反面、アタシは自民党以上に極右から左派まで雑居の民主党がよくわからぬ。どうであれ石原慎太郎再選に三百万票のファッショ的支持の都民が今度は民主党。自民党には打撃与へたが、それでも石原都知事の支持率はまだ54％（朝日新聞）。公明党の地道な議席数保持おめでたう、だが形振りかまはず自民と与党化したツケがどうなるか、それを一番憂慮してゐるのは多くの良識ある信者だらう。
▼七月五日のウイグル騒乱。朝日新聞は当初、平和的であつたウイグル族のデモが警察に包囲され小競り合ひから乱闘となり軍装警察による発砲と市民殺害に至つた経緯を報ず。天安門事件の二の舞ひ。他紙も死者百五十余名の殆どが漢族といふ発表が不正確であることなど指摘。中国政府は騒乱発生直後にプレスリリース発し海外マスコミを現地に入れることでどうにか事態を最小限に、政府側に不利にならぬやう見せるつもりが結局「やはり疑念ばかり」と思はれるだけ。

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