富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2009-06-22

六月廿二日(月)仕立物もどうにか明日のお届けに間に合ふかしら。早晩に湾仔の再興焼臘飯店で叉焼飯と例湯、でHK$28は本当にお値打ち。例湯も本当に最後の一掬いまで飲みたくなる美味さ。
ランタオ島芝麻湾の「麻薬に溺れた学生を甦生させる」正生書院の梅窩移転拒否問題。梅窩の住民集会に出れば住民らの罵声怒濤浴びるを承知で学生に覚悟させ面を顕にさせた陳校長の策略は見事に功を奏し輿論が(佐藤卓己先生的には)「若者たちの救済」の社会的道義として輿論となりつゝあり。尊子の一コマ漫画は「リサイクル」=甦生施設作らうとする陳校長に対してゴミ処理場作られるを迷惑とする近隣の住民。
▼まづは東京新聞の北京から平岩記者の記事。伊蘭での大統領選をめぐる不正追及がデモ隊への発砲事件に発展したテヘランの情勢を「中国が独自報道禁止 民衆の『天安門』想起恐れ」と伝へる。ネットでは深く読めないが東京新聞よく讀む築地のH君の話では「改革派」はむしろ旧世代の伊斯蘭体制保守派で、「保守派」が改革派である、といふのが東京新聞の指摘なんださうで、ムサビ「元首相」は伊斯蘭体制全盛の首相時代(1989年ごろ)バン/\反対派を弾圧の由。いまテヘランの街頭に出てゐる反対派とムサビ派は同床異夢で、司令部もなにもなく、ラフサンジャニ氏が「改革派」の黒幕だとしたら、これは旧世代の「巻き返し運動」が民衆の不満を利用してゐる、といふ構図だ、と言ふ。さう聞くと慥かに天安門事件が、改革派が民主運動を利用して、といふ説や、反対に、保守派が民主運動を利用して改革派に打撃を与へようとした説を彷彿させるわけで、すると平岩記者の「北京が伊蘭報道に敏感になつてゐる」理由がわかるやうな気がしたり。

富柏村サイト http://www.fookpaktsuen.com/
富柏村写真画像 http://www.flickr.com/photos/48431806@N00/