富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-12-17

十二月十七日(水)晴。早朝に中環。マンダリンオリエンタルホテル。母とM夫妻と一緒に湾仔。龍門大酒樓に早茶。點心いくつか頬張る。湾仔碼頭のバス乗り場から皇崗行きのバスで一路、深圳へ。落馬州(香港)に対しての車両の「皇崗」と鉄道の「福田口岸」のあの距離感はどうにかならぬものか。皇崗から深圳地下鉄に乗るため福田口岸まで歩けぬ距離ではないが歩く気にもなれず。64系統だかのバスはいつ出発するか皆目見当もつかずタクシーで錦繍中華。2003年にSARS疫禍の直前、父母と恩師のK先生夫妻をお連れしたこと彷彿。母にとつてはつまり5年で再訪で面白くないか、とも鳥渡思つたが中国各地の景観模造の主題公園は造園も模造もかなり拡充してをり驚き。殊に圓明園の模造は質、規模的にも見事。周辺に林立のマンションの多さもさることながら都市化の著しさ。昼に食事しようと地下鉄の站を潜り華僑城。此処はいつたい何処?と思ふばかりの喧騒や自動車の渋滞からも隔絶された現代都市。漁舟暢碗酒樓なる食肆に川菜を主に軽く食す。地下鉄に揺られ羅湖。商業城ご視察。この世界を見慣れぬ人にはただ/\人間の業や欲といつたものの展示場かしら。香港に戻り鉄道で尖沙咀。夕方のヴィクトリアハーバー沿ひをお散歩。天星小輪で中環に渡り超級市場でお土産物調味料など購ふ。ホテルに戻り暫しご休息。母の部屋にて風呂をいただく。けつこうな風呂場。晩に母らと地下鉄で油塘。Z嬢と落ち合ふ。鯉魚門。海鮮料理屋の並ぶ路地を漫ろ歩く。漢記にしようか龍門だかにしようか、快樂海鮮酒家が最近評判らしい、と思つて歩いてゆくと結局、外れまで歩い着いてしまひ南大門といふ料理屋。かつての大佛口。近くの魚屋で魚介類仕入れ食す。葡萄酒は豪州のRichard Hamiltonのシャルドネ04年とTorbreckのWoodcutter'sシラーズ07年。食後も歓談款語済まず二更に至る。歩いて油塘まで戻り地下鉄。母らをホテルにも送らず北角でお別れして帰宅。

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