富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-07-10

七月十日(木)MacのAirport Express入手し接続試みる。Apple社のこのテの製品、一瞬、電源いれただけで繋がりさうだけど意外と手強いもの。まづAirport Utilityがこれを認識せぬ、で一度は認識して基本設定したら今度は繋がらぬ。Macは説明書もヘルプメニューも簡素なのはApple社がメーカーとしてユーザーのセンスまでを商品価値の一部(なんといふ商業主義!)とした結果。ほんの些細なことだが説明書があと15頁多ければ説明できさうな肝心なところが、ない。今日、一時間半もかけてしまつたののは図らずも、Airport Expressの端末を(1)例へばAirMac Extremeなりルータですでに構築されたネットワーク内で印刷機Wi-Fiへの出力の拡張機能として利用する場合と、(2)これをホテルの客室でWi-Fiの簡易ルータとしてネットワーク拡張に利用する場合、の2つで当然、前者が信号の受け手なら後者は送り手で信号の流れは全く逆。この端末は説明に従ふと電源を入れただけ反応しさうだが左に非ず。Ethernetを繋いでやると漸く正常に反応したやうに見えるが、実はそれは(2)としての役割で、の話。今度それを(1)にしようとなると、知恵の輪ぢやないが結果がわかると設定上でのたつた一つの選択での話だが、(2)の立場で構築してしまつたネットワークから彼を一旦外して(1)のネットワークの信号を受信するやうに選んでやらねばならず。そのくらゐ説明書なりヘルプで多少詳しく説明してくれればいいのだが。せめてもの自負は老いて惚けても若い者の扶け借りずどうにか問題解決できたこと。多少の気休めでやうやく一酌に与る。Glenfiddichの18年。鰤と蓮根の煮物、苦瓜と豚肉炒めなど少しづつ食す。奈良の梅乃宿を正一合。ふと思つたのだが前述のMacWi-Fiだが(1)は確かに今晩も書室のMacのiTuneから音楽を寝室のBose Waveに飛ばして悦に浸つてはみたが(2)のやうな利用も当然、考慮に入れての購入だつたのわけだが、なぜホテルの部屋でLANのケーブルをわざはざ持参したこの小機につなぎ部屋をWi-Fi空間にしなければならないのかしら。ホテルなら最初からWi-Fiならそれを利用すればいいし、LANでも大抵のホテルでは部屋に備へ付けのケーブルで接続しライティングデスクで作業すれば良い。どうしてもベッドの上とかで作業しなければならぬのか、或いはホテルのヴェランダでのネット接続に固執するのか、なんだかさういふのはエグゼ雑誌の広告か、ふと想像したのはドラマ“Sex and the City”のやうな、所詮見せかけの実態のない世界。でもMacのユーザーなど気取り屋だからノートブックが今どき有線であることが「みつともない」と思ふ人種なのだらう。

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