富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2008-05-05

農暦四月初一。立春新暦節句祝ふ蛮習厭ひつゝ甘党のアタシは日本の柏餅頬張るには今日を外せず。本高砂屋の柏餅いただく。日が長引き帰宅してもまだ空は明るくドライマティーニ二杯。甚雨。少し中華風の夕飯で、農暦正月に鏞記で祝儀に頂いた太雕酒なる八年陳酒を飲む。かなり甘いが不思議と夕飯に合ふ。鏞記といへば今晩のおかずの一つは先週、鏞記で残した梅菜に豚肉と野菜加へ炒め直したものだが鏞記がやはり大したものなのは「持ち帰り」の残り物でも多少の具を加へ調理し直すと見事な味覚を出すこと。これが極み。佐藤忠男黒澤明の世界』続き読む。
▼香港シンフォニエッタで一つ残念なこと。市大会堂での公演でもいつも感じる事だが「客より先に退勤するな」と。客の立場で会場出てバス停だの地下鉄站に辿る頃にはすでに演奏の楽団員が、ヴァイオリンやフルートなど小楽器の演じ手ばかりだが客より先に会場アトにして帰宅の途。べつに演奏終はり何時迄も「お疲れ〜!」と騒ぐが美徳とはけして思はぬが客より先にさつさと帰宅はいただけぬ。あなたたちの演奏で多少感動した客が醒めちまふよ。嘘でも大型の楽器、アタシとZ嬢は真摯な演奏態度が好きだががティムパニーの日本人奏者Mさんなどまだ片づけ途中ぢやないの?
▼「子どもの日」の特集なのかNHK(衛星プレミア)で幼稚園児が芋掘りで体重19kgの子が「お母さんに喜んでほしい」と頑張つて10kgだかの収穫の芋を畑から泣きながら30分、幼稚園まで戻る映像流す番組あり。画像見せ所詮、幼気な子どもの姿に「大人が感動」つてのが今様か。一昔前なら、こんな映像流さうもんなら「なんだよ、この子は、まつたく……」と「欲張りつてのは良くないねぇ」とイソップの童話や昔話らしく教訓にならうところ。

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