富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-07-07

七月七日(土)気温摂氏33度で今年一番の暑さ。眩暈するほどの快晴。昼前に一昨晩バーSで一緒になったN君とF君と待ち合せN君のパイプ煙草一式購入のためTabaqueria Filipina(福和煙草香港有限公司)に案内。パイプ煙草の基本の「き」から一通りお教えしてN君一式購入。最初からなかなかパイプ姿も堂に入ったもの。二人をFCCにお連れして昼食。ステラ一杯飲む。二人と別れColorsix現像所で写真ベタ焼き受領。やっぱり基本は50mm、撮って楽しいのも実は50mmと痛感。午後、九龍で用事済ませ早晩に銅鑼湾四川料理の満江紅。東京大学の研究者K氏夫妻来港でM君に招かれZ嬢と末席を汚す。在港の関係者ら計9名で会食。昨今の香港の政治問題だの俎上にのぼるがK氏の絶妙な弁舌に久々にかなり笑う。
▼中立的な立場の公共放送としての香港電台(RTHK)。その姿勢に親中派などから攻撃受け「政府援助受け政府批判か」と針の筵。その香港電台の監督官庁たる香港政府廣播處處長が一昨晩、艶っぽい女性と逢引きか、その現場をマスコミにつかまり狼狽して逃げ回る姿が本日の蘋果日報一面トップに(こちら)。仮装パーティ用の鬘か、を手に、その逢引の相手たる水商売っぽい女性の影に隠れる姿も憐れならマスコミに追われ周辺のバーだの飲食店の表から裏口、裏口から表と逃げ回る姿の醜悪さ。来年定年退職の59歳の既婚の政府高官ではマスコミの餌食は当然かも。だが三十数年間、香港電台の行政職一筋で、廣播處では前任の處長がリベラル的な姿勢で事実上その職から更迭された張敏儀女史(駐東京の香港特別行政区経済貿易代表部主席代表)の後を襲ってのトップに。かなり政治的にも敏感な職位にあり、その人がこの醜聞。しかも一昨晩はその時間、某芸人が銅鑼湾エリザベス大廈G階の飲み屋でミニコンサート開催し路上にてファンに囲まれ芸能マスコミに取材受けていた由。そこにこの處長が艶っぽい女性と腕を組みこの大廈の階上から降りて来た。マスコミはそのカップルの男性がこの處長だと気付き、逃げ回る處長追いかけての騒ぎ。偶然といえば偶然だが狼狽する處長に比べ、この女性の落ち着いた仕草と意味深な微笑み。単なる處長の女癖の悪さか、はたまた香港電台の偏向是正望む勢力が大陸の女性工作員使って處長を誘惑、まんまと鼻の下長くして逢引に耽った處長、その大廈の路上では「あまり売れてもおらぬ」芸人の飲み屋でコンサート&路上での取材が仕組まれ、ちょうどばっちりのタイミングで階上から處長が女連れで降りて来る、という三流スパイ小説かテレビのサスペンスドラマのような展開だったりして。いずれにせよ廣播處處長は昨日午後より週明けまで休暇で隠遁の由。

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