富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-06-05

六月五日(火)朝からこの一ヶ月以上続く胃痛。昨日、胃カメラまで飲んだと思うと診断結果聞く医者とのアポは血液検査の結果も含め水曜日で、としていたが土曜日にもらった薬はいっこうに効かぬし養和病院でC医師が今日は朝から午後1時まで診断だ、と言うので「もし結果が出ていれば」の駄目元で午後1時ぎりぎり前で予約して病院へ。受付から診断前の体温や血圧測定などのブースに向う。「あ、この患者さんは事前検査しなくていいから直接、C医師のところへ」と看護婦に促され何人もの待合の患者飛ばしてC医師のところに通され「なんか、いやだな」と思ったがC医師は「胃のなかに ulcer がけっこうあって」と説明を始める。ulcerって爛れ?……胃潰瘍か。潰瘍のサンプルを取って調べた結果もHPが陽性反応だ、と言う。HP?って聞くとパソコンのプリンタのようだがC医師は「説明面倒だからアトで(日本語で)調べてね、自分で」という感じで、とにかく胃の入口あたり(胃の内面積の四分の一くらい)に潰瘍が見られるので薬で気長に治しましょう、と。そのあとでHPの殺菌処理もできるでしょうし。もっと早く精密検査していたら、と今更ながら後悔。HPとはヘリコバクター=ピロリなる、なんか子どもアニメの登場人物みたいな名前の菌。ここ数年、かなり所謂、胃腸風邪に悩まされていたが、このピロリ菌がいると症状は胃腸風邪と酷似。胃カメラで撮影の写真どころかDVDにまで胃ビデオ焼いてあり受領。このDVD、あとからしげしげと眺めたが食道のあたりから胃に侵入する胃ビデオの写す世界が生々しく猥しい。それにしてもDVDの記録にある時計に従えば、あたしが睡眠薬で気を失ってから、わずか10分程度で目的地にカメラが到着。潰瘍発見した時の胃カメラの(というか撮影した専門医の)歓喜のようなものが胃カメラの先端のクネクネ部分の躍動感から伝わってくる。それにしても胃壁、荒れてるねぇ。潰瘍が白く目立つ。今回はご下血までには至らぬも何筋もの切り傷のようなところから出血もあり。酒はたしかに飲むが量はそれほど多くもないし食事も量は少ないし胃潰瘍になるほどストレスもない楽しい生活のつもりでいたが「ようするに中年のオヤジに多い」ということ。二週間分の飲み薬かなり大量にいただく。早晩に帰宅していつもならドライマティーニだが薄茶。軽くあっさりと晩飯済ませ味気ない晩にNW9つけるとキャスター柳澤君、サミット取材で訪独中、地球温暖化と環境問題につきドイツ首相に独占取材はドイツ語で。会津の男、ドイツ語に堪能か、と驚いたが、シャンプ=ド=マールの怪人、の異名をとった磯村尚徳のフランス語に比べ、かなりぎこちなし(Champ de Marsは巴里にある日仏文化会館の近くの停車場の名)。ドイツ首相にはドイツ語で質問しても、そのあとの地球に優しい団地の見学では住民が英語で答えていたり通訳がいたり、で結局、ドイツ首相へのドイツ語での質問は「やらせ」とまでは言わぬが「見せ場づくりか」と察す。テレビドラマ「のだめ」最終回見終わる。コミックスも日本での旅立ち、のところで終えていれば良かったのに。

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