富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

旧暦二月朔日。石原慎太郎君の選挙対策本部長が「ミスター国家安全」「佐々が歩けばテロに当たる」、「中古カメラの買い取りなら新宿アローカメラ、危機管理といえば」でお馴染の佐々淳行君である、と知る。愕然……ぢゃなくて当然、か。石原陣営(って言っても石原慎太郎という孤高の王様ただ一人、それに烏合の衆だが)にとって今回の選挙は前回の独走時に比べマジに今回の選挙は浅野君が怖いのではなく都民にそっぽ向かれるんぢゃないか?の「危機管理」モードなの鴨。最近ずっと眼が疲れる。昼間しているコンタクトも数年前に手許の小さい字が全く見えず度数落とし、家でかけるメガネ(フレームは巴里のla Font)もコンタクトに比べると楽だが左目の乱視に対応しておらず、外でずっとかけているには辛い。で「メガネを作らないと」と思ったが「そごう」の中にある「メガネは顔の一部です、だから」東京メガネがアタシは「わざわざ香港で日本の眼鏡店に行かなくても」と思っていたが東京メガネ香港店のM氏による検眼は懇切丁寧でかなり的確という噂を聞き春のセール期間中らしいので検眼。左目の乱視、左右のいわゆるガチャ目、年齢のわりには早い老眼(ただし老眼鏡までは「まだ数年」要らず近視レンズでの調整でいける、と)……昼間ずっとかけていて電脳の画面凝視続けても疲れず遠くもそれなりにクリアで手許の細かい字もきちんと見えるため、のレンズを選ぶ。30分近く検眼に要したのは近眼歴30年でも初めて。さてフレーム選び、となったが、ふと昨晩「拝んだ」木村伊兵衛撮影の文人らの写真が、佐藤春夫長谷川如是閑牧野富太郎泉鏡花片山哲、山川栄、宇野浩二そして荷風散人……と尊敬すべき読書人がみんなオシャレなロイドや丸眼鏡(菊池寛も、だけど)。当時はそれがポピュラーだった、といえばそれまでだが「東京メガネ」にも伊藤幹という上野のメガネ商が供す大正時代のメガネの復刻版があり、ふざけてかけてみると意外とふざけておらず。それを誂えることに。本晩、第31回香港国際映画祭の初日。灣仔のコンベンションセンターで香港映画「跟蹤」(監督:游乃海)が開幕記念上映。梁家輝のきっときっとキテる演技に期待でチケットも入手していたが諸事忙殺されオマケに目の疲れ尋常でなく、とても映画見るに能わずチケットをK嬢に差し上げ映画が終る頃に帰宅。疲れひどく珍しく酒も飲まず(寝る前に養命酒は飲んだが)。<狐>の書評ほんの数篇読んだだけ。

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