富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2007-02-11

二月十一日(日)曇。朝五時半起きで昨日ピアノ発表会終えたK氏に六時半に北角で拾ってもらい新界の屯門に近い大欖。AVOHK主催のThe Reservoir Series(年に三回、香港各地のダム周辺走る)あり大欖での15kmのこのレースに参加。毎年もう5年くらい申し込みはしているが参加は初めて。かなりアップダウンありMacLehose TrailのSection10と重なる、入り組んだダム湖水沿いは延々と殺風景な風景が変わらず精神的にもつらい。1時間40分台でいつものようにのんびりと走る。終わってK氏の車で北角まで送ってもらい帰宅。Z嬢と天后のPoppy'sで昼食。天后からE11の路線バスで70分かけて香港国際空港。A11のバスだと空港直通なのだがE11だと東涌の団地から空港島に渡ると貨物ターミナルや機内食工場、航空便郵便局や空港警察などぐるぐるまわり社会見学に良し。Regal Airport Hotelに投宿。無料宿泊券入手して旧正月前まで有効。無料宿泊券でもホテルでせめて食事でもしてくれれば儲けもあろうが今回は夕食、朝食つき。すべて無料だが「家宝塔を買ってください」とでも言われるのでは?とZ嬢。サウナに一浴。自宅から持参の三鞭酒、Lansonの黒を飲む。ビュッフェの夕食。ロビーでなんども拍手喝采が起き曲芸でもやっているのか、と思えばどこかの会社か怪しい大学のMBAか「自己開発セミナー」修了らしくロビーで一人一人が自分の得たことだか感想だか宣誓を発表。これに呼応して参加者が「うぉーっ!」と歓声を上げる。集団催眠の如し。
SARS疫禍の年として永く記憶されよう2003年の秋に疫禍にてすっかり意気消沈の香港をば盛り上げむと所謂、外タレ招きTamarの屋外特設ステージで連日の如く開催されしHarbour Festは政府予算HK$100m注ぎ込んで客足延びずの大失敗。政府が在港米国商工会議所会頭のJames Thompsonに丸投げで、米国の歌舞音曲の芸人ら招聘のギャラに我らが血税が消える。この香港開闢以来の馬鹿馬鹿しい催事の政府側責任者がMike Rowseなる無能なる英国系官吏。香港政府では公開投資推廣署(InvestHK)という何だかよくわからぬ香港への投資拡大推進図る、という部署の署長職に落ち着き禄を貪る。数百の市民が命落としたSARSの疫禍からの復興に、と米国から外タレ呼ぶ世紀のおバカ企画での公金浪費に非難多し。でようやく今になりMike Rowseの責任と処罰につき政府が重い腰を上げ審査行い、結果、Mike Rowseに対して個人の責任問いHK$156,600の罰金を科す結論。Mike Rowseはこれを不服として司法再審査を要求の由。本来であれば懲戒免職、せめて公金HK$100mの1割、HK$10m(1.5億円)くらい本人から罰金支払わせ当然と思えるがMike Rowseの場合、なにせ97年の香港返還にあたり英国籍を捨て中国籍となり香港政府に高官として残る道を選び行政長官の「自称政治家」Sir Donaldにとっても彼の行政長官就任に日向に陰にと尽力の有志にて今更更迭もできず、で雀の涙の如き罰金か。
バラック小浜君、正式に米国総統選挙に立候補。思えば二年前だかgoogleで「バラック オバマ」と検索せいばわずか3、4件のみ該当、のうちの2件が余の記述。彼のイリノイ州での上院議員選出の前から彼を応援する者として彼の米国総統選への立候補は喜ばしきことなれど果たして米国が彼を大統領に出来るかどうか。次の総統選で民主党の勝ちはほぼ間違いないことで民主党にはヒラリー=クリントンバラック小浜など近年になく「勝てる候補者」揃い英エコノミスト誌は今回はヒラリーで1期で小浜に禅譲というような憶測もあり。

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