富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-10-10

十月十日(火)雙十節。台北では阿扁下台叫ぶ百五十万人規模の抗議行動あり。諸事忙殺され、かなり「やっつけ仕事」で済まし晩に天后の関西料理・利休。バンコクから来港のY氏にバンコク新空港の話など聞く。利休が夏には肆を畳む、九月末まで延びたが仕舞うのは確か、すでに閉まっていた、とマコトシヤカに何人かの人に聞き私自身何人かにそう伝え8月には「利休もこれが最後か」と最後の鍋したが、今晩もかなりの盛況。「本当にお閉めになる?」と尋ねるのも野暮。ただオニオンスライス運んできた女将に「甘いタレにしましたがお嫌いでしたら次回は酸っぱいのにしますから」と言われ、ボトルの残った焼酎も御主人に「キープにさせていただきますわ」と言われ、一向に閉める気配もなし。バンコク市内で洪水、とY氏夫人より電話あり。市街で膝くらいの水の出。洪水といっても突然の大雨でなく雨期の終わりでタイ北部よりじわりじわりと洪水が広がりスコタイが水に浸かり次がアユタヤで九日か十日にはバンコクにも、と洪水予報ありのじわっと広がる洪水の由。思わず
クーデターよりもずっと怖い水がデター
とつまらない洒落が浮かぶ。Y氏と尖沙咀にかつてあった富士ホテルや重慶大廈の最上階の安宿隣の格安チケット屋、佐敦のラッキーゲストハウスやシャムロックホテルのボルシチなど八十年代の香港的な話題で盛り上がる。バーY。珍しく更にバーSにまで梯子酒。バーS盛況にて立ち飲みもまた愉快。
▼今月末27日に中村京蔵山月記(原作・中島敦)の初演ありと久が原のT君より知らせあり。脚本が畏友村上湛君で演出は萩原朔美(アタクシにとってはビックリハウス初代編集長)、竹本葵太夫の作曲に振付は藤間勘十郎