富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2006-04-23

四月廿三日(日)。快晴。競馬日和通り越し気温摂氏33度の暑さ。昼過ぎ沙田競馬場。本日国際G1のQE II Cup開催日。QE II Cupは75年にエリザベス二世女王来港祝しハッピーバレー競馬場で開催が始まり。99年だかに国際Gレースとなり確か02年からだったか国際G1でWorld Champion Series入り。98年のOriental Expressはダービー馬、99年の仏馬Jim and Tonic、00年には簡調教師の実業家(Industrialist)、01年には独馬Silvanoで02年から2年連続でエイシンプレストン、04年にRiver Dancer、05年には98年のOriental Expressに続きVengeance of Rainがダービー馬でQE II Cup制覇。今年はダービー馬Viva Patacaに期待集まる。そして昨年の香港ヴァース一着のOuija BoardはDettori騎手。実力的にはOuija Boardのほうが上だろうが上り調子のViva Patacaの国際レースデビューで昨年のVengeance of Rainに続きダービー馬のQE IIへの連覇となるかどうか。これに南アフリカ馬のIrridesceneが余の贔屓のMarwin騎手騎乗でどこまで絡むか、に期待。結果、Irridescene一着。喜びたいところだがOuija BoardにViva PatacaもいてはIrridesceneの単勝に勝負賭けられず、この三頭での三点買いの結果が二着に香港馬のBest Gift派入ってしまい三着がOuija BoardでViva Pataca五着。6R(Class-2の芝1600m)にて知己の馬主W氏の「有資格」が二番人気で前回同距離で快勝もあり期待したが14枠からの出走で後塵に位置したまま上がれず(翌日の新聞にはこの走法にかなり疑問の声あり)同じCruz厩舎の「糖果精英」が24倍で一着。騎手は見習いの徐君禮君で初勝利。この馬、Class-3からの持ち上がりでハンディキャップも有利ではあったが見習いの徐君で更に10磅の軽減が功を奏す。Cruz氏のお見事。昨晩、競馬談義したT君がQE II Cupの直前に競馬場に来て一緒に観戦。競馬取材していた斉藤さんと晩に中環の?記酒家(Yung kee、「金」扁に旁が「庸」の「金庸」と綴る)に食す。?記といえば知らぬ人おらぬ広東料理の老舗で香港の旅行ガイドに必ず紹介される名店。観光ズレという印象もあり誰でも選べる店ゆゑ香港に住む日本人は自らあまり足を運ばぬし日本からの客連れてゆくのも此処ぢゃ余りに個性もない、と思う。我も足かけ16年の香港居住で此処に食すのは三度目か四度目(持ち帰りの焼鵝飯などは別として)。普段まず選ばぬ名店だが唯霊や蔡瀾といった「食家」がやはり絶賛する店であり何かの機会に再訪と思っていたが斉藤さんとの食事も黒服給仕のS君が競馬通でワインも充実の新同楽、益新、雪園などマンネリ化も事実。何処か別の料理屋に、と思ったが奇を衒うよか敢えて?記にした次第。選択にやはり間違いなし。皮蛋、焼鵝に始まり例湯、蝦仁豆腐、野菜、禮雲子炒飯まであっさとした上品な味付けにあらためて納得。葡萄酒もちょっとお高めだが充実。斉藤さんに中華に合う葡萄酒の選び方、意味を教わり納得。この?記、給仕らの慇懃さも納得。マナーも気遣いも他の店との格の違い見せつけられた思い。誰でも選べる店ゆゑ意識してではないが結果、選択から避けているが(実際、何人か香港に居住長き而もマスコミ関係の知人に確かめたがやはり誰も頻繁になど行っておらず)名店にして「金持ち食堂」だの「観光レストラン」と皮肉られても一流として長年続く名店侮ってはいけないと痛感。FCCのバーに葡萄酒をさらに飲む。斉藤さんとは競馬で知り合ったが料理からあらゆる趣味の話で話題尽きず。湾仔のホテルに送りタクシーでそのまま帰宅。
▼香港鼠楽園、三ヶ月前のManaging Directorの辞任に続きマーケティング担当の副社長と営業部長も辞職。もはや死に体か。鼠本社はもはや気持ちは上海での大型楽園の開業。香港は所詮、中国の鼠市場の事前調査ゆゑ小規模で而も建築コストの多くが香港政府捻出で鼠本社に痛手も少なし。見事。