富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦二月廿七日。清明節。明日閉幕の香港国際映画祭で今日も本来なら映画三昧のところZ嬢企画の大嶼山でのハイキングあり参加。朝のMTR東涌線も清明節にて墓参りの家族多し。東涌で七名で集まり臨時増発の新大嶼山バスで石壁ダム見下ろす峠。姜山には登らず姜山郊遊徑(Keung Shan Country Trail)を歩く。等高線に沿ったコースかと思えば予想以上に上り下りあり。分水凹に上り霊會山から慈興寺の「飛龍」を見て萬丈布。入園可能となった龍仔悟園の庭園を愛で大澳へと下る。15kmほどの行程を約四時間。バスで長沙下村。Stoepにかなり遅い昼食。麦酒でかなりいい気分で転寝。夕陽佳し。バスで梅窩に戻りフェリーで日暮れに中環。帰宅。晩九時にタイ映画『SARS大戦争』観に行くつもりが疲労感あり済ませておくべき仕事もあり断念。http://www.videonews.com/でもう数ヶ月前の長野県知事田中康夫の二時間に及ぶ対談を見る。
▼かなり前から探していた雑誌『酒經月刊』を梅窩のフェリー乗り場入り口の売店で見つける。文字通り「酒」を語る月刊誌で葡萄酒が主でウヰスキーの記事も少しあり。発行人である劉到新はかなりの趣味人で興味あるが酒を文化として語る点では『月刊信報』の酒紹介のほうが上質かも。どこか酒が高級であることを前提にした点が寧ろ貧乏。
▼数日前の新聞報道で呆れた話一つ。親中派「土共」の民建聯の厚顔無恥な元党首・曽玉成はこれまでの董建華への盲目的支持続けておりて董建華失脚の今になって九七年の行政長官選挙においては「民建聯の選挙人の多くが董建華に投票しておらず自分も第一回投票は呉光正に投票したのは呉の政綱が市民主体であり積極的であったため」と発言。董建華首班をその後支持したのは香港の政局安定のためと言いたいもの。何といふ逃げ口上。思想も哲学もなきこの盲従ぶり。これが香港の「土共」の姿。

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