富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

三月十五日(火)曇。みずほ銀行に赴く。かつての富士銀行支店舗で第一勧銀の支店と統合されこれ一つとなれば当然尋常ぢゃない混雑。印鑑持参せず徒足。Y女史宅訪れる。Y女史は玄人はだしの写真家。生前の父の自然な笑い顔の写真あり葬儀にて本堂の前の焼香のための祭壇にそれを掲げれば(一昨日の日剰の画像「侘助」の花はその遺影の傍ら)皆様から写真がいいと言葉あり父の記憶にポートレイトにする話となる。その写真撮影されたY女史のお宅訪れディスクに焼いた写真をお借りする。父の記念片のためのその画像と予め用意した原稿を或る写真館に持ち込むが出来合ひのフジカラーだとかの「結婚しました!」みたいな陳腐なフォーマットばかりで簡易印刷は断念。一旦帰宅。復たみずほ銀行。支店の隣家の古いパン屋で懐かしいコロッケパンと甘食購い歩き食い。水戸芸術館にて「アーキグラムの実験建築1961-1974」展駈け足で観る。館内にはおしゃれな若いアート系の若者が学校でだろうか見学中。これに続く四月からは「造形集団海洋堂の奇跡」展とはまことに贅沢な話。一旦帰宅して母と一緒に車で四十分ほど離れた大叔父の家。戻つて国立医療センターで父の通院時にお渡しした筑波の病院で撮影のX線写真など受領して常磐自動車道走り筑波の病院。入院時の経費精算。古い城下町・土浦。葬儀に生花送つて頂いた旧知のM氏の教室にお礼。土浦から常磐自動車道北関東自動車道抜けて「ひたちなか」で降りる。昏時に日立製作所旧佐和工場裏の木挽庵で蕎麦。父が晩年いちばん好きだつた蕎麦で筑波で母と木挽庵に寄ろうといふ話となり晩は確か七時には手打ちの蕎麦売り切れもあり。土浦市街出て一時間で晩の閉店間際の木挽庵。秀逸なる蕎麦。荷物片付け。

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