富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十一月十六日(火)快晴。一昨日よりテレビのワイドショウは朝も昼も午後も延々と皇族の女宮の結婚のつき報道?続け結婚相手となる都庁にまでテレビカメラとリポーター押しかけ都庁職員の職場での同行につき報道?加熱。それを延々と見続ける視聴者の存在。脳が腐るもよくわかること。昨日も薬師寺にて傘を「ちょっとこれ誰のよ?」と自らの団体の中で傘の持ち主捜しZ嬢がこちらの一行の傘と気がつき「こちらのです」と説明しても傘を手放さず自らの団体に持ち主おらぬことわかって謝りの一言もなく漸く傘をば突っ返すババアあり。身内には優しく他者にはエゴ通すこの躾の悪さ。こういったのがごまんといると思うと恐ろしきかぎり。ホテルチェックアウトの際にそのフロントの礼儀正しさと仕事の正確さ、郵便などいくつか送ること願えばその機敏さ、非の打ち所なし。何よりもフロントにスタッフが働くを統率するマネージャー氏が全てに目を配り余が玄関に動こうとすればスタッフの手の足りぬを見てさっとフロントから出てきて客をタクシーまで見送るマネージャー氏の立派さ。こうした人がきちんと仕事するホテル。二、三千円、五千円高くとも気持ちよく過ごしたければまた京都では此処を選ぶであろうと納得。京都ブライトンホテル★★★★★。タクシー自動車雇い京都駅。のぞみに殆ど抜かされぬ奇妙なひかりで昼すぎに東京。タクシーで銀座。Z嬢と別れまずは喫煙具の菊水。菊水自家製のパイプ購ふ。文具の伊東屋にて独乙ペリカン製の携帯用万年筆と換えインク購入。Z嬢と三越前に待ち合わせタクシーで日本橋室町。砂場にて蕎麦食す。業界風のオヤジ三人で卵焼きも焼き鳥も三人前ずつ注文し、蕎麦屋の酒のつまみなど一皿を一口二口つまむもので、それで腹一杯にしてどうするものか。余には卵焼きの出汁と甘さ強すぎ「もり」はよいが「かけ」は蕎麦汁濃すぎて何如ともし難し。神田駅まで歩き指定券の乗車変更にみどりの窓口に並べば行列無視してカウンターにて「コインロッカーが開かない」と苦情言うオヤジあり。恰度余の順番の前で「みんな並んでいるんですよ」と注意するが「急いでいる」「飛行機の時間に間に合わない」「こっちは急ぎ」とてんで相手にならず。「JRともあろうものがあんなコインロッカーじゃどうしようもない」と結局JRに必要以上の期待感ありか(笑)。そもそも此処は座席指定券の発売場所でありコインロッカーの管理は関係ないのだがみどりの窓口の職員も職員で青いものだから自らが席を立ち座席指定券求める客を蔑ろにしてそのコインロッカーの確認に行ってしまふ為体。こういう自分勝手なオヤジなど極刑に処すべきだが職員も「ロッカーのことでしたら駅の××で」と基本的な応対もできずどっちもどっち。山手線より特急スーパーひたちで水戸。両親に迎えを請い自動車で大洗海岸の嘗ての大洗荘、現在は大洗シーサイドホテルに投宿。水戸商業高校で甲子園に出場し兵役の後に早稲田大学野球部で活躍、戦後は早大野球部監督として長年指導に当たる石井籐吉郎(九五年に野球殿堂入り)の実家がこの宿。太平洋一望の風呂場。晩に妹も食事にみに来宿。酒は地元の「月の井」飲む。海上の三日月の月佳し。初めて古館の報道ステーションだかニュース番組見る。司会ぶりの拙さお話にならず。筑紫哲也のニュース番組に楽天の社長出演しプロ野球改革への目標として「ドラフトウェーバー制」「サラリーキャップ」「エクスパンションドラフト制」など掲げるが全く意味もわからず。