富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

七月廿五日(日)快晴。今年十一月開催のOxfam Trailwalkerの参加抽選にI君当りI君に誘われO君とともに参加を予定(あと一名の同行者未定)。西貢北潭涌より屯門まで九龍の山々を100km歩き続ける毅行者企画。〇一年に続き三年ぶり三度目の参加。で本日その一回目の練習。Z嬢はこれに合わせ萬宜水庫のダムより海に下りた破邊洲の奇岩訪れる企画し、それの参加者H氏、I氏の両夫妻らも朝八時に鑽石山の地下鉄站に集合。北潭涌行きの行楽バスに搭らむとすれば長蛇の列。一台見送るがかつて三十分に一本の運行が十二分毎となっており助かるがそれだけ郊外に行く者増えた証左。彩虹より香港の有数の倶楽部DRCにてこのTrailwalkerに参加のK氏に邂逅。K氏は七旬に近き齢ながらこれに十数回参加されマラソンも現役。山での怪我だの事故での話聞くが特に重要なのは怪我人を前に周囲の者が口々に「危ない」だの「急いで救急隊呼ばないと」だの応急措置はこうすればいい、ああすればいいと皆興奮しているからだが勝手な発言することが怪我人本人をどれだけ混乱させ精神状態含め体調を悪化させるか、と。チームリーダーなりが適切な判断をしそれ以外の者はその判断に従い必要に応じて機能的に動く、動く必要のない者は敢てこの怪我だの事故に係らぬことなどの大切さ、と。御意。北潭涌にてZ嬢らタクシーにてダムまで先行。快晴、気温摂氏三十数度の下I君らとMaclehose TrailのStage-1歩き始め九十分ほどでZ嬢らとダムで合流(写真は破邊洲の眺め)。実に昨年五月以来の西貢のこの眺め。浪加湾(写真)を抜け西湾山より大浪湾を眺む(写真)。遠くにSharp Peakの尖頂。海と山が織りなすこの絶景、これが市街地からのこの距離にあり、こうして山歩きで訪れると思うとこれが香港ならではの醍醐味かと毎年のことながら感じ入るばかり。これだけは東京、上海、新嘉坡、バンコクの何処にもなし西湾の海岸の茶屋まで歩くが午後二時になりかけ暑さ酷くStage-2を続けぬこと決定。五年も前から何度も訪れ旧知の茶屋も息子は店を手伝うまで大きくなり三つくらいだった娘もウェットスーツ着て海より戻るほど。吹筒峠に戻ろうとすると茶屋の亭主に「あれ、方向が逆だぞ」と笑われる。続きはまた来週といふことで。西湾亭まで歩きタクシーで西貢。Duke of Yorkにて麦酒にて暑さ癒し早晩に通記海鮮酒家にて海鮮食す。日暮れの西貢、各地に向ふバスは長蛇の列。地下鉄坑口站行きのミニバス選び六台目のバスで坑口。地下鉄にて帰宅。

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