富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十月廿八日(火)晴。早晩に百年ぶりに走る。たまに走った時に誰か、しかもランニングクラブの誰かにでも遭遇すれば「いつも鍛錬」と思われるものを、などと愚考しつつ太古城から西にQuarry Bay公園、引き返し西湾河公園まで小一時間走った帰路、偶然にもランニングクラブのK嬢と遭ふ。帰宅して秋刀魚で晩飯。“Sarah”残り一半読む。それが未だ廿歳にも至らぬLeRoy本人の最初からの表現であるとしたら驚くばかりだが神と羅馬法王に対する冒涜と尊厳の交錯の凄まじさ。
茨城県三和町で無職少年(15)が暴走族グループから暴行を受けて死亡した事件で傷害致死罪で起訴された15〜16歳の少年ら水戸家裁下妻支部少年審判で裁判官に「暴走族は犬のうんこより悪い。犬のうんこは肥料になるが、お前らは産廃でどうにもならない君らは産業廃棄物以下だ」とか「暴走族をしてきた君らはリサイクルできない産廃以下だ」と言われた、と。一人少年の父親は裁判官のその発言に「更生するのに落っことされた感じがした」と、別の母親は「人間ではないと言われているように感じた」と証言しているが(以上、朝日)、親は「人間ではないと言われているように感じた」と婉曲に表現しているが、これはまさに「人間でないと言われた」もの。裁判官は冷静に法に従い裁き下せばいいのであり、短絡的な発想でモノを言うのはせめて首相だけにしてほしいところ。だがタテマエはこの裁判官の発言は少年の更生を考える「少年法の趣旨を考えれば、適切な発言とは言えない」(弁護士)というわけだが、実際には親や友人など近親者除けば、中学出て無免許で暴走族してる手のつけようのないどうしようもない少年たちが案の定中学出てブラブラしている少年を暴行殺人ぢゃ暴走族のこの少年らに対して誰もが内心はこの暴言裁判官と感想は似たり寄ったりなのが本音かも。それにしても裁判所の拙さはあきれるばかり、少年裁判での非公開の原則は本来少年の将来を考え更正を願うから故なのに、それを解釈してこの裁判官の発言について水戸家裁総務課は「少年審判は非公開が原則なので、事実かどうかも含めてコメントできない」と(嗤)。「司法は産業廃棄物以下だ」などと罵られぬことを祷るばかり。理想的な物語はこの少年の一人が更正し裁判で受けた屈辱忘れず司法を修め少年裁判で非行に走った少年を立ち直らせる人権派裁判官になるとか……なんてね。