富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十月十五日(水)曇。或るツアーのマイクロバスに添乗の機会あり。かなり久しぶりに地元バスガイドの香港案内聴く。あれ?と思わされる事実とは異なる点も少なからず、連日の如く同じ説明反復すうちに自ずと構築されし物語ありや、と察す。笑い堪へられず思わずガイドの視線より隠れて笑ったは「はい、あそこが湾仔。海のところにコンベンションセンタみたいな建物が見えるでしょ、あれがコンベンションセンタ」と。晩に銅羅湾歩けば通行人が路上に佇み何かを見上げ何かと思えばケーブルテレビに中国の有人宇宙ロケット発射成功、と。果敢なる栄光!、中国は旧ソ連、米国に続き(といっても43年ぶりだが)太空人世界に参入、世界に誇る中国の科学技術の進歩、21世紀中国の躍進への一歩……と。実におめでたい限り。飛行士は中国国旗と国連旗を機内にて掲げ中国と人民とそして「台湾同胞」に熱きメッセージ贈る。Excelsior Hotelの地下の酒場にて数名で麦酒一飲。聞いた話では某氏ら週末に珠海に一泊でのゴルフ企画しホテル予約せば「シングル7室」に対してホテル側より「時節柄日本人客のシングルの予約はうけがたし」と(笑)。日本人=集団買春の疑いあり。7名はゴルフ目的にてうち3名は女性と説明すれば本当に間違いないかと念押しあり、もし買春行為発覚せばホテル営業停止を惧れるばかり。晩に睡魔に襲われつつ休刊まで残り5号となった噂の真相読む。岡留編集長編集後記にて曰くこの噂の真相の告発が最も必要な危険な時期での休刊に対して継続希望の声高けれども日本の状況はもはや一旦壊れるところまで壊れない限り再生不可能ではないか、と。確かに。いったん休刊し余力を保ち再刊を期待するばかり……って、それじゃ崩壊はあり、といふ前提になるか。