富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

四月二十七日(日)晴。走行会にてWilson TrailをQuarry BayよりStanleyまで歩く企画ありZ嬢も参加ゆえ朝Quaryy Bay Jogging Trailまで同行、一行と別れ3kmほど走り帰宅。昼に沙田競馬場。バスに乗るとキャンベルスープの内装(広告)がすごいキッチュ。三月中旬のダービー以来一ヶ月ぶり。2003年のWorld Champiion Seriesの緒戰飾るQE II Cupにて昨年の覇者エイシンプレストン再来なのだが疫禍あり日本からの客は少ないようでプレスルームも大幅にこじんまりとしていたが月刊『ハロン』の編集長S氏に邂逅。月本さんだの放送作家のA氏やいなご社長ら常連は今回は来港しておらずS氏だけとのこと。S氏が一人来港されていたことだけでも予想もしておらず。初戦より二番人気のCool SwingにてWinとSilly BoyとのQなど獲り今日の10戦の資金としては結果赤字にはならんであろう額を得て幸先良し。地場G1のChairman's SprintはSize厩のGrand Delightが四連勝で、同じく地場G1のThe Champions Mileも電子麒麟がHK$14といふ一番人気で殊勝。他のどうでもいいレースはきちんと馬劵当るのになぜか重賞レースとなると全くダメな余のジンクスは今日も着実、どちらのレースも配当与らず。写真はその電子麒麟を応援する譚さんの勇姿。右二の写真は譚さんがFradd騎手にかってにゴール前の花壇の花を手折って渡している美しき光景。Fraddも最初その花を口に加えレース後の計量の際には電子麒麟の鬣に花をさす粋な計らい。で、QE II Cupである。国際レースとなると今までの5年の競馬経験でほとんど馬劵とれた例しなく今日も全く自信なし。一番人気はエイシンプレストンなどだが、この馬、昨シーズンは香港国際とQE IIを連勝したものの今季は毎日王冠こそ2着だったものの続く天皇賞8着、香港カップ5着でフェブラリーステイクス16着のどん尻と「もはや来まひ」と信じたが疫禍敢えて香港に来た甲斐あっての優勝。写真(右一)は福永騎手。二着には香港のダービー馬、牝馬のElegant Fashion入る。重賞レースまた逃したが最終2レースはまた勝って結果的には儲かるがどうも気持ちパッとせず。昨晩遅くまで飲み今朝の行山にも参加していたI君競馬場まで来るが短パン姿にてメンバー席にいったん入ったものの監視員に招かれHK$50の入場料返すからメンバー席より出てくれ、との措置だったそうな。タクシーで沙田病院前、そこから隧道バスにて帰宅。S氏の泊まる湾仔のRenaissance Harbour View Hotel、歩いて六国酒店の粤軒にて晩餐。QE II Cupで余がPrecisionを選んだことを知った黒服氏に「今日みたいな時計のいい日にはPrecisionは絶対に来ない。これが得意なのは状況変化している馬場のとき」と冷静なコメントいただく。何も反論できず。S氏のホテルに戻りロビーのバーにて一飲。氏の得意とするシンガポールからドバイ、カタールの話聴く。帰宅。二晩続けて四時間睡眠だったのが疲れて早寝。翌朝早く起きて日記綴る。
▼北京など深刻化する疫禍、レストランなど軒並み休業し日経には北京飯店の日本料理屋つまり五人百姓も日本人支配人が帰国、と。香港では駐在員の帰国措置にまでは至っておらず。江沢民氏は「必ず新型肺炎に打ち勝ち最後の勝利を勝ち取れると信じている」と、かつての「アメリカ帝国主義に打ち勝ち」彷彿させるコメント。どうせなら「新型肺炎は張子の虎」とでも言ってほしいか。いずれにせよ中国貿易など大きな打撃あり疫禍はもはや政治経済の問題となりぬ。