富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十二月十一日(水)寒き曇天。今晩はHappy ValleyにてInt'l Jockeys Championship開催されるが体調イマイチにて肌寒くさっさと帰宅。ウォッカ一飲し風呂で競馬予想。Dettori、Kiane、武豊、 Fallon、Peslier、Oliverなど世界の一流騎手が揃う大会にてテレビ観戦も寂しいが夜になり気温も下がり雨となり競馬場も寂しさ増す。 R2にて伍さんの厩舎のHonour Gradeに李格力君騎乗で12倍、試走ではなかなか時計もよくZ嬢曰く「李格力の10-15倍でしかも駄馬といふ李格力君がいちばん勝つパターン」、複 勝狙うとちゃんと二着HK$29.5となかなか。この競賽の頭關にあたるR3にて武豊、18戦1冠2季15負といふClass Winなる馬で最後直線でスルスルっと先頭集団に現われ鞭打つこともなくあっさりと二馬身差にて快勝。お見事。結果はR6にて地元の韋達君Size厩舎の 幸運福星。ついウトウトとしてしまい目が覚めるとゲートインしており慌てて携帯にてこの幸運福星買う。見事に一着、韋達騎手は前二レースで四着、三着と善 戦しており総合優勝果たす。韋達とSize師といふ神経質で恐らく絶対に仲良くなれない二人であり当然ふだんこの組合わせないのだが、こういうイベントあ ると興味深き顔合わせあり面白し。
▼ふと思ったのだが、プロジェクトXのナレーション、あの「その時、佐藤は思った、絶対に会社にアッといわ せてみせる。若い佐藤が決意するのは簡単だった。だが実際に工事に入って思いがけない誤差があることがわかった。プロジェクトXXXx……」という語調、何処かで耳にしたことがあるとずっと思っ ていたがふと思い出せばありゃ朝鮮中央放送。「偉大なる将軍様は言った。絶対にアメリカ帝国主義には負けない。我々の思想が邪悪なる覇権主義に勝つ、と」 と、断定の笑わない口調は全く同じ。どうせならプロジェクトXにて「世界最後の楽園、親子二代チェチェ思想で王土建設」とか作っては如何か。
▼一昨日のことながら晩にNHKのNews 10見ていたら大雪のニュースにて真剣に「雪で転ばないため、転んでも怪我を未然に防ぐため」には、と両手をポケットから出して小さく腕を振って歩くだの 歩幅は小さくだの、と。ふだん雪の降らぬ都市とはいへ報道番組で語らねばならぬほどのことか、常識の一部でしかないことを神妙な顔で「なるほど」と首肯い てみせる司会者(今井環)の顔はまさに日本のオバカサン社会そのもの。香港のホテルのロビーなどでガイドの説明を聞く日本人ツアーも同じ表情。幼稚園児並 み。説明を聞くという教育に慣れてしまい思考力失った国家社会の末路なのか。