富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

十一月十日(日)快晴。朝起きれば九時。昨朝六時に寝て午前十一時に一旦置き午後一時より四時まで寝 て夜も十時には床に就き昨朝より廿七時間中かれこれ十九時間睡眠。競馬予想。晝にかけて康柏徑よりSir Secil Rideにかけて往復10kmのトレイルコースを走る。今季最もよい走り具合。さすがに100kmトレイルにて爽快に走る輩を見て己も奮起したか。帰宅し て競馬すでに始まっているが観戦はR7からと決め馬券のみ購入して拙宅の修繕。壊れた珈琲沸し交換のため購入。すでに競馬場行き電車なく火炭站より歩くも けったるく沙田より的士。会員席入口にて新聞記者などに取り囲まれた御仁あり眺めればファッションデザイナーといふより今では名随筆家である William登β達智君にて久しぶりの邂逅ながら取材中にて目礼にて辞す。本日のR8(芝1600m)はThe Ladies' Purse Cupにて一番人気は北金烈馬(洲/韋達)、二番人気が多利高(伍/史科菲)で掌門(愛/馬偉昌)が続く。多利高は馬主C氏曰く本調子に向っており期待高 く前走の時計も好し。馬主C氏に先週水曜快活谷での好高利の快勝で「日曜日は多利高で口取り」と宣言され「ちょっと無理か」と思ったが調教もよく騎手が李 格力君より史科菲君になったことでの期待も高い。北金烈馬は五月より沙田の1600mを韋達騎乗で目下三連勝中にて手強いが不気味な存在は掌門 Housemaster。馬主榮智健がOriental Expressの後継馬として購入し鳴物入りで来港した優等馬ながら2000年5月のCharter Cupにて原居民制えて栄冠を勝ち取った僅か一勝のみで勝星に恵まれず三着入賞すらないまま十一連敗中。それでも名駒は名駒として扱われratingも十 一連敗未入賞でも120から100までしか落ちぬ不思議。馬主が中信泰富の榮智健にて馬會董事ともなると馬も優遇か(嗤)。多利高三〜四着につけて第四 コーナーをまわり直線で抜け出し勝利の女神が微笑んだかと思った瞬間、掌門の追上げ。懸命に多利高も踏張るがここは憎たらしいが名駒は名駒。いざという時 の瞬発力の違いマザマザと見せつけられ僅かに刺されたかのよう。気がつくと最後の直線で勝ちを得たと信じゴール前にむけてすでに階段を下りかけていた我、 C氏の知人らと遇い「獲れたか、刺されたか」と思案していると掲示板のモニタは掌門を映しており鼻差で多利高は二着となる。無念。多利高は最高のレースを したが実力では限界、そこを掌門が勝ちを浚ったかのよう。思い返せば昨年のダービーも多利高三着と善戦したが一着は榮智健氏がこの掌門の不出来により次な るOriental Expressの後継馬として購ったOlympic Expressが優勝。つねにC氏の前に榮智健が立ち塞がるかの如し。多利高惜しくも二着ながら健闘は事実。香港国際レース日の参戦も昨年は掌門が七戦未 勝のrating100にて香港Cupに出ており香港マイルなら多利高、夢ではなし。最終レースにて經典名駒、心願、百凌、上風、小飛象の五頭より絞りき れず珍しく單T(三連複)HK$100とすると堅い結果となったが心願、小飛象、經典名駒が入ってHK$415。しかも百凌、上風と四、五着となり五頭で 五着まで的中の快挙。馬券にならぬが一応の成果と記しておこう。KCRでHung Hom、的士でQuarry Bay、Z嬢とEast Endで一飲しMother Indian Restaurantにて晩餐。帰宅して拙宅の電気関係とタイルの修繕少々。橋本治三島由紀夫とはなにものだったのか』途中で放ってあり再読。